アルツハイマー病と後頭神経痛と私の右手のますかけ線

エネルギー治療

認知症があるおばあちゃんが5日ほど前から頭痛を訴えて私の外来を初診されました。

90歳代超高齢、女性

主訴:頭痛

現病歴:5日前から右側頭部から右耳後部にかけて、ピリピリした痛みがあり、夜になるとひどい。頭皮には発疹などは認めない。その他に症状はない。

既往歴:H20年頃から認知症状があり、アルツハイマー型認知症と言われている。H23年に転倒して、左大腿骨骨折。これをきっかけに歩けなくなり車椅子の生活となる。認知症といえども長女さんと割と穏やかに暮らしており、徘徊、奇声を発するなどの問題行動は見られない。記名力障害は強いとのこと。

家族歴:長女と同居しているが、特にこれといったストレスは無い様子。

神経学的所見:認知症による高次脳機能障害以外は問題ない。歩行はできない。

頭部の痛みの性格は、右の側頭部から耳後部の髪を撫でるだけでも、シャープな痛みが走るような感じであり、右大後頭神経痛と診断した。

ここ3年間ほど頭部CT、MRIなどの画像診断がなされていなかったので、今回は頭部CT検査を実施いたしましたが当然ながら正常範囲の所見で、今回の痛みを説明できるような画像ではありませんでした。

そこで、これまでの経験で”後頭神経痛”であるならば、エネルギー治療さえできればたちどころに痛みが消えるのを経験しておりましたので、唯一今回、これまでの症例と異なるのは、認知症があって正確に私の説明を理解していただけないことです。このことは、私には非常に興味深いことでしたので、是非とも、エネルギーを通してみたかったのです。

そこで、ご本人と長女さんにエネルギー治療というものの説明を簡単にさせていただき、引き続きパワー治療をいたしました。すると、視床下部(自律神経の中枢)と心臓(血液と自律神経のたくさん集まった臓器)に強いビリビリとした感性を認めました。

治療中にも、人間の体と心そして霊(魂)との関係性や、体の波動や氣と言ったものについての概説をしながらエネルギーを通して行きます。途中、患者さんが “大腿骨骨折”を患っていたので、日本の死亡原因は、1位が癌、2位が心臓疾患、3位が肺炎、4位が脳血管障害で、患者さんのように車椅子生活になったり、寝たきりになったりする最も多い原因は、転倒による骨折であることのお話をしました。そうするとおばあちゃんは、急に、

「そんな他人事やから言えるんよね!」

って、急に怒ったように言いましたので、私は、

『そんなことないですよ。私だってもう60歳なんですよ。多少、人よりも若く見られますが。人はいつかは死ぬんやから、そういうことをきちんと考えて生きて行く、毎日を無駄にしない気持ちで生きて行くのが大切なんよね。』

もしかしたら、この90歳を超えたおばあちゃんは “死” に対するストレスがあったのかもしれませんね。そうしているうちに、両手のビリビリした感性がスーッと消えました。

『どうですか? 頭の痛かったところを触ってみて、まだ痛みがありますか?』

すると、おばあちゃんは

「あっ!! 痛みが消えた!! なんともなくなったよ。」

と言って、笑顔を見せていただけました。 隣にいた長女さんも不思議ですねと言いながら

「先生、手を見せてください!」と言われますので、

『はい、どうぞ。。。』

IMG_7741 IMG_7737

「あっ!ますかけ線」

『そうですね。でも、そんなに珍しいことないですからね。』

確かに、私の右手だけ “ますかけ線” があるのですが。。。

『おそらく、これで頭痛は起こらないと思いますが、もしまた痛くなるようでしたら、私の外来を再診して下さいね。』

「はい、ありがとうございました。」

『じゃあ、お大事に!』

しっかりしたアルツハイマー病のおばあちゃんは、帰って行かれたのでした。

認知症でも、痛みはエネルギー治療が効くんやなあ!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました