一過性全健忘症の女性

エネルギー治療

60歳代の女性

さて今日は、一過性全健忘症をきたした60歳代の女性についてのお話です。

それは、とある日の外来でのことです。

その方は初診患者として私の外来を受診されました。

主訴:30分間の記憶障害(健忘)

健忘とは、記憶の過程となる①記銘、②保持、③想起の機能の全てに、障害が生じてしまいヒトが体験・取得したエピソード記憶に障害が生じた状態とされています。
発作が起きた期間の一部の経験を想起することが困難なものを
“部分健忘”
全ての経験を想起することが困難なものを
“全健忘”といいます。

具体的には、現病歴:ある日の夜19:00から町内の婦人会に出席していた彼女は21時ころから30分間の記憶が完全に抜け落ちており、そのあとも、話す内容がおかしかったと周囲のものから指摘されたとのことでした。翌日の朝は、頭が重かったのですが記憶の障害は全くなくなったとのことでした。もちろん、外来を受診された時にはお一人でこられていますし全く正常な状態でした。

既往歴:特記すべき事柄はありません。

神経学的所見:異常を認めません。

以上の臨床経過と診察の結果診断を”一過性全健忘症”通常”TGA=Transient Global Amnesia”

と下しました。

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<参考>

1)一過性全健忘の診断基準: Hodgesら(1990)

①発作は目撃され、発作中の情報が観察者から得られる。

②発作中、明らかな前向性健忘が存在する。
患者は繰り返し同じ質問をする。

③発作は24時間以内に消失する。

④除外症状:意識障害、失語・失行など、
その他の神経学的局所徴候はない。

⑤除外疾患:頭部外傷やてんかんではない。

2)原因:不明(一過性脳虚血説、局所てんかん説など)

3)発生頻度:5.2人/10万人

4)誘因(34%):激しい行為(労働、スポーツ)、性交、激しい感情、嘔吐、下痢、咳、胸

部痛、動悸、寒冷、熱さ、風呂、シャワー、医学的検査

5)鑑別疾患:てんかん、脳血管障害、脳腫瘍

6)予後:一過性であり予後は良好である。

再発率は18~24%。投薬の必要なし。

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実際に救急などで、まさにTGAが起こっている最中の患者さんが運ばれてくると

「私は、何していたの? どうしてここに来たの?。。。。」

なんども同じ質問を繰り返して一般人がその様子を見ると脳に大変なことが起こったのだと

思うでしょうね。

急に認知症が発生したのか

脳卒中になったのか

精神病になったのか

などなど。。。

さて、その初診日に私は、その患者さんが左手の親指に”カットバン” を巻いていたのを見逃し

ませんでした。

『その指はどうしたのですか?』

「はい、年末のお餅つきの時に熱いお餅でやけどをしたようです。今も痛いのです。」

『そうですか。。。。』

私は、こんなときこの人にエネルギー治療を使おうかな。。。とちょっとの間考えます。

そして、直感に従うことにしております。

『ちょっと、そのカットバン外してみてください。』

と言って、外した親指を私は、両手で挟みました。

ジリジリとした感性を感じます。

『こんな風にして気を整えると痛みが取れるのですがもう少し続けてもいいですか?』

と尋ねますと

「はい。私の近所に同じようにして痛みをとってくれる方がおられます。

何度かやってもらったことがありますよ。」

『へえ~そうですか。これは”◯◯◯◯◯◯◯”って私は呼んでいる方法なのですが

その方もそのように言われていましたか?』

「いえ、そうではないと思います。」

そこで、気を良くした私は

『では、全身も見させてください。ちょっと、横向きに座り直してください。』

といって、結局全身をスキャンして見ると右肩と両膝に感性を感じましたのでお尋ねするとその通りで右肩が重たかったり両膝が歩くと痛かったりするとのことでした。

そこで、すべての痛みを取るべくきちんとエネルギーを通していきますと

『どうですか?』

「はい、全身が軽くなり肩も両膝もほとんど痛くなくなりました。」

と、おっしゃいまして喜んでいただけたのでした。

さて、一応こういった場合にもMRIなどの精密な検査は実施しておいたほうが安全です。

この患者さんも後日ですがきちんとMRIを実施いたしました。

そして、何も異常のないことを確認したのです。

そして、心配ないですよと患者さんにも御説明いたしました。

患者さんも笑顔で帰って行かれました。

<仏手柑ぶっしゅかん>

食する柑橘類ではありませんが珍しい形ですね。仏様の手!

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