さて、今日は少し変わった症状の方をご紹介いたします。
症例:40歳代、女性
以前から、私のクリニックに別の主訴でずっと受診されている患者さんです。
2017年7月4日からは、調子はいい。しかし、7月13日から歯が痛むと言われました。
事情を伺いました。
左下の7番の歯(親知らずの横の歯)が、横に向いて倒れてきたために歯茎に歯根部が当たるようになり、食事の時にものを噛むとすごく痛いらしいのです。
6番の歯が、中学校のときに虫歯で抜歯されているので、歯と歯の間に隙間があるために、それを埋めようとする体(歯)の反応があり、7番の歯が倒れて来たらしいです。
7/13に歯科を受診したところ、この倒れて来た7番の歯を抜くしかないと、言われたそうです。絶対に抜歯をしないと痛みは治らないよと言われたそうです。
しかし、彼女は、虫歯でもない健康な歯を抜くのは嫌だと言うことで、抜歯しない方針をお願いしたら、ジスロマックとジスロフェナック25(ボルタレンのジェネリック)が屯用で処方されたようです。しばらくは痛み止め(ロキソニン)を内服しているということでした。
私、『それは、またかわいそうな状態ですね。ちょっと見せてください。』
ということで、お口の中を見せていただきました。
こんな感じです。
赤丸⭕️の歯が倒れて、歯根部が、歯茎に当たっていますね。
痛そうです。
私:『よくわかりました。それでは、この歯痛をとってあげますね。』
女性:「えー! ほんとですか?」
『はい、必ず取れると思いますよ。』
と言うことで、エネルギー治療を1セッション、約10分ほどやらせていただきました。
その時には、痛みがあまりなかったのですが、セッションの直後に
「あっ、痛みが消えた様に思います。」
『そうですか、それはよかったですね。 では、しばらく様子をみてくださいね。』
と言うことで、次回クリニックに来る1週間後まで様子をみていただくことにしました。
1週間後
さて、1週間が経って彼女が来院されました。
開口一番に、
「先生! 歯の痛みが前回のエネルギー治療の日から全くなくなりました。 すごいです!」
『そうですか。それは、ほんとうによかったですね。』
そして、それ以来歯痛は完全に消失しており、現在も全く痛くないのです。
以前にも、別の患者さんに抜歯後の痛みにエネルギー治療を10分間実施した時も、その場で痛みが消失しました。
今回も、抜歯以外に方法は無いと歯科医師に説明されたようですが、どんな人も自分の経験でしか判断することができないか、別の考え方をすることがいかにむずかしかというよい例だと思います。
こう言った事例は、医療の世界ではよくみるところですね。
どうして、そうなるのでしょうね。もっと、患者さんの希望を叶えてあげるための努力を医師はすべきではないのでしょうか。
現状の医療の範囲でしか判断できない様では、医療の発展は望めません。
これは、医療に限ったことではありませんよね。
では、また。。。
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