潜在意識に閉じ込められた悲しみによる症状:頭がぼーっとする

エネルギー治療

本症例の掲載につきましては、患者さんご本人の承諾を得ております。

その70歳半ばの女性は、私の外来を初診患者としてやって来ました。

主訴:頭がぼーっとする

現病歴:15日ほど前に、朝起きた時から頭ぼーっとしているのを感じました。そして、その日以降本日までずっと継続的に 頭の中がぼーっとしたままでどうにもすっきりしないということで、私の外来を受診されたのでした。
なんとも捉えどころのない主訴ではありますが、同様の主訴の方は時々おられます。神経学的所見をとって見てもなんら異常を認めることはありません。
本人さんのご希望がありましたので、 MRI検査も実施いたしましたが、もちろん異常を認めませんでした。なんら、誘引なく始まった不思議な主訴です。
あなたなら、何を考えますか?
私は、こういう時には詳細な既往歴、家族構成、家族の健康状態などを1つ1つ尋ねていきます。

既往歴:2年前に心房細動があり、あるところでアブレージョン(心臓の過剰な電気の流れを起こしている部位を凝固するカテーテルによる手術)を受けているが、2年経った現在、時々また不整脈が出現し始めたため、種々の検査を行って今後の治療の方針を決めている最中。
また、高血圧もあり40歳代から降圧剤をこの病院で処方されている。

本年6月に重いものを持ってから腰椎の圧迫骨折を起こし現在他院に通院加療中。

S43年に他院で慢性甲状腺炎の手術をしており、現在チラージンを内服中。

家族:
夫:58歳時に、原発巣不明のガンで死亡。患者さんはこの時54歳。
患者さんは、独居。

長男:51歳。既婚。別の所帯を持っている。妻あり。
この長男の孫:20歳、男。12歳頃に原因不明の疾患におかされ両側下肢麻痺を来たし、現在まで車椅子の生活。

そして、この患者さんはこのお孫さんのことを大変不憫に思っており、行く末を案じている。発症した8年前からずっとそのことが気になって頭から離れない。
私は、まさにこのお孫さんがこの患者さんの潜在意識の大きなトゲとなり心の奥底まで深く刺さっているのを感じました。

そこで、私は
『あなたは、このお孫さんのことを大切に思っています。そして、12歳の時から歩けなくなったことをかわいそうで、不憫でなんとかならないものかと日々、毎日のように悩み続けていますね。』

「はい、その通りです。」

『そのことが、あなたの心のトゲとなって今、身体に奇妙な症状となって表現されているのだと思います。 こういった症状の場合、一般の医師であれば、MRIのような精密な検査をしてもなんら異常がないので、心配ないですよといって、めまいや抗不安薬のような薬を処方して診察を終了するのが普通だと思います。しかし、それで患者さんは満足されるでしょうか。おそらく、薬の効果は得られず、どうして治らないのだろうか、やはり何か隠れた病気があるのではなかろうかと不安が強くなり、また別の病院にいったり、同じ病院にいったとしても、すでに検査をして異常が無いのが証明されているため、精神的な問題として扱われ、もしかしたら心療内科などに紹介されることが多いでしょう。そうするとますます、薬が増えることになったり、問題がどこにあるのかわからないままどんどんと迷路にはまり込んでいくわけです。私は、そういう薬に頼った、あるいは現代の診断機器に頼った医療では解決できない問題があることに気がついています。それは、魂と身体・心との歪みであり、エネルギーの滞りです。私は、このエネルギーの滞りや歪みを元にもどす能力を持っていますので、これからその治療をしてみたいと思います。きっと、症状は消えると思いますので、やってみませんか?』

「はい、是非お願いします。」

こんなふうにして、私のエネルギー治療=”愛の手療法” が始まります。

『では、隣の静かな落ち着ける部屋に行きましょうか。』 と言って頭痛治療室へと移動します。
ここから先は、いつもの通りです。

『この椅子に座って、全身をリラックスさせてください。膝の上に手をおいてください。手のひらは上向きでも下向きでも楽な方にしてください。目を軽く閉じて、楽にしてくださいね。私は、両手であなたの身体を前後から挟むようにしてエネルギーを送って行きます。そして、エネルギーがきちんと流れていなかったり、悪いエネルギーが漂っているところを見つけてそこに、宇宙の綺麗な良いフリーエネルギーを私が受け取りあなたに流して行きます。
決して、あなたの身体に悪い影響はありません。良いことしか起こりませんので心配はいりませんよ。そして、人によっては、身体があたたかくなったり、ビリビリした感じを受ける場合がありますが全く心配ありませんからね。そして、私はあなたの身体に触れることはありません。途中で、何か話したいことがあれば、話していただいても構いませんよ。遠慮なくリラックスした気分でいてください。それでは、始めますね。。。』

こう言ってから、私はいつものように両手で患者さんを包み込むようにしてエネルギーを送りっていくのです。

10〜15分くらい経ったでしょうか、私の両手は綺麗になったエネルギーを感じ取りました。
『はい、終了しましたよ。いかがですか。頭はスッキリしたはずですが。。。』

。。。。。。

少しの沈黙がありました。やがて、私の顔をジーと見つめた彼女が言葉を発しました。

「何が起こったのですか? 頭は、霧が晴れたようにスッキリしてます!!
先生すごいですね! どうしたのでしょう! さっきまであんなにぼーっとしていたのに!
何ですかこの力は?!」

彼女の言葉の最後には全て、exclamation mark (!) がついているようでした。

『私は、必ず治すといいましたよ。よかったですね。』

「はい、ありがとうございます。 嘘のようにスッキリしてます。」

『不思議なことは起こるのですよ。でも、このスッキリした状態を明日も持続させるためにはあなたの考え方を変える必要があります。
あなたのお孫さんは、かわいそうですか? 不幸ですか? 確かに普通の人と比べると苦労が絶えないかもしれません。そして、周囲の方達も同様かもしれません。しかし、それを”不幸”と呼ぶのはあなただけかもしれませんね。目の前で起こっていることは、その現象があるだけです。そこに人が存在するとき、その前にあなたが立って判断するときその現象が、”幸せ”になったり”不幸”になったりします。あなたは、神から与えられたその現象をいただいた贈り物として受け取らなければなりません。それが、あなたに与えられたプレゼントだからです。お孫さんのご両親も同様です。。。。。』

さらに私は、もう少し魂のお話や、子供が親を選んで生まれてくるお話もいたしました。

『きっと、これからは幸せになれると思いますので、あなたも考え方を少し変えてみるようにしてくださいね。そして、同じようにお困りの方がおられましたら、私のところに案内していただいてもいいですからね。』

彼女は1週間後に私の外来を予約して嬉しそうに帰って行かれました。

また、新たな展開がありましたらここにご報告いたします。

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