今日のお話は、大変悲しく私はどうして良いかわかりませんでした。
でも、エネルギー治療の本質にも関わるしどうしても書かなければならないと思います。
そこで、いつもそうしているのですが、今回は特に、ご本人のプライバシーも十分に考慮して事実関係は曲げないように掲載いたします。
患者さんは54歳、男性。
主訴:頸部痛
現病歴:以前から、頸部痛と歩行障害及び両手の運動障害があり、◯◯年にある整形外科で頸部脊柱管狭窄症と診断され後方除圧術を受けました。
手術の後は、両手の運動は改善しましたが歩行障害や頸部痛は改善しませんでした。その後も頸部痛があり、トラムセットやリリカといった非がん性慢性疼痛、神経障害性疼痛に適応があるお薬を相当量処方されておられこれ以上は処方できませんと、言われていましたがそれでも、頸部痛がひどいため某大学病院神経内科をセカンドオピニオンとして受診しておられましたが、それでも明確な診断はつかず頸部痛も良くなりませんでした。
その後に、脳のMRI検査で多発性脳梗塞があるため近くの病院でフォローをという目的で、私のところへ紹介されてこられました。目的は、無症候性脳梗塞のフォローでしたが主訴は明らかに “頚部痛” です。
しかも、手術までしても痛みが取れていないし西洋医学的なアプローチではどうしようもない状況でした。こういう場合にはエネルギー治療を試みてみる価値は大変大きいと私は思っています。
そこで
『脳梗塞のフォローは、私が責任も持ってさせていただきます。しかし、今日お話を伺っていると一番困っている頸部痛については現在の西洋医学的な治療法では如何ともしがたい状況ですね。でも、患者さんの症状があり大変苦痛に感じておられる以上何とかできればと思いす。私は、このような場合には西洋医学的な治療法ではなく、バランスの崩れている人間の気の流れを整えてあげるという方法で痛みを取る治療を行うことが可能ですが、やってみてもよろしいでしょうか?』
そのようにご説明してエネルギー治療を開始いたしました。
では。。。
と言って、頭から3本線で感性を探って体全体をスキャンしていきました。
すると、激しいビリビリ感が頭から肩、首、心臓、肺、
いたるところから発生しているのです。
私は、ふと
『ところで、どなたとお住まいですか?』
とお尋ねいたしました。
少し間があって
「一人です。」
『奥様は、どうされたのですか?』
やや、間があって。。。
「亡くなりました。」
『ご病気ですか?』
。
。
。
「交通事故です。私が、運転していた車の助手席に乗っていたのです。
私の居眠り運転です。。。」
私は、言葉に詰まりました。。。
『そうですか。それは大変でしたね。』
その間も私は、感性の強く感じるところを中心に一生懸命にエネルギーを通し続けていました。
ふと、患者さんのズボンを見ると
ポタッ
ポタッ
と小さなシミがついているのに気がつきました。
涙が。。。
私は、今思い出しても泣けて来ます。
思わず、私は
『本当に。。。お辛かったですね。泣いてもいいですよ。。。』
と言いながら私は、その方の背中を何度もさすりながら私も泣いていました。
『辛かったですね。辛いですね。。。。
でも、きっと奥さんも怒ったりはしてないと思いますよ。。。』
どんな言葉もその方の魂には届かないと私は感じていましたが
何も言わずにはいられなかった。
それと、居眠りの原因はもしかしたら内服していたトラムセットの副作用として眠気があったのかもしれないと今、思います。
[トラムセットの添付文書 ] には、次のようにあります
重要な基本的注意
眠気、めまい、意識消失が起こることがあるので、
本剤投与中の患者には自動車の運転等
危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
なお、意識消失により自動車事故に至った例も
報告されている。
実は、これらの薬は、私の左下肢の神経痛の時にもまさに内服していたので
なおさら気にかかりました。
私のエネルギー治療治療に与えた薬の影響
そして1回目のエネルギー治療を通し終えた時、頚部痛の程度を尋ねますと
「10分の5になりました。」
と言われました。
『では、もう一度やらせていただきます。』
もう一度、しっかりとエネルギー治療を通しまして頚部痛の程度を尋ねますと
今度は、
「10分の3になりました。」
とおっしゃられましたので、
『では、また私の外来に来られてこの治療を受けて見られますか?』
とお尋ねいたしましたところ小さいお声でしたが、しっかりと
「はい。」
とおっしゃられましたので、私は、次回のエネルギー治療の予約を入れさせていただいたのでした。
最初の頸部痛の原因は不明ですがその上に、妻の死亡という大きなストレスに加え自責の念は大変な大きな魂のキズを形成したのです。
この患者さんの魂のキズは大きくしばらくは、エネルギー治療を続けながら、ゆっくりと癒せるように私は、頑張ろうと決心いたしました。
また、ご報告する機会があろうかと思います。
その後の経過
1ヶ月半ほど、週に1回のエネルギー治療を継続しましたところ、彼の頚部痛は20−30%まで良くなりましたので、一旦治療を終了といたしました。
患者さんとは、何回かお会いしてコミュニケーションがしっかりと取れ、互いの魂が通い合うくらいにまでなっておりましたので、
私は彼に、
『私に頼るのではなく、痛みの根本であるあなたの魂のキズをしっかりと認識して自らが治っていくという意識をしっかり持てば、痛みは、自然と改善していくのですから、そのような方向性を持って下さい。』
と申し上げたのでした。
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