魂の法則:神

エネルギー治療

さあ、今日もあなたにお届けいたしましょう。

”魂の法則”

やあ、弟よ! 遅かったじゃないか! 待ちくたびれて年を取ってしま ったよ! 髪まで白くなってしまっただろう!

*何ですって? あなたの髪はもう白かったではありませんか!
怒りなさんな。冗談だよ! こんな上の方ではユーモアのセンスもない、 とでも思っていたのかい? さて、地上に戻ってからどうだったかい? 私を懐かしんでくれたかい?

*ええ、とてもあなたに会いたかったです。もう一度ここに来て平和を 感じたいと思いました。あなたが教えてくれた本を見つけ出して読んで みました。とても参考になりましたが、質問がもっと増えてしまいまし た。
喜ばしいことだ。さあ、言ってごらん。自由に質問を始めていいよ。

*信じている訳ではないんですが、霊性進化についてあなたが言ったこ とや本に書いてあることから推測すると、かなり複雑な組織化された計 画のようなものがあるみたいなのですが。 そうだよ。全宇宙の全ての生き物と全存在物を網羅する計画だ。もち ろん、それぞれの魂には進化の具体的な計画があるがね。万物の生命は どれも愛され幸せになるように定められているのだ。この個人的な進化 の計画には、様々な進化段階にいる多数の存在が関与していて、進むべ き道をたどれるように各々の魂を支援しているのだ。

*どういう意味ですか。
君たちには霊的な家族がいるということだ。 君たちは誰もが、多数の霊的存在から愛されているのだ。先ず初めに 神に、それから決して君たちを見捨てることのない君たち自身の守護神 に、そして他の多くの霊魂たち。その多くは、すでに故人となっている 今生や前生での友人や家族だ。しかも、それでも足りないかと言わんば かりに、君たちには全員に、伴侶とも言える自分に完全に似通った双子 の魂が存在していて、それは本当の愛を感じ始める対象としては最適な 相手なのだ。彼らの中には、君たちと同時期に転生している者もいて、 肉体上の家族の一員であったりなかったり、または単に仲のよい人だっ たりする。

*そんなに愛されているのに、多くの場合に独りぼっちだと感じてしま うのは、どうしてでしょう。
それは君たちが、同じ時期に転生していたり霊界から支えてくれてい る存在などの仲間との繋がりを知らずに、霊的世界から隔離されて暮ら しているからだ。頭や五感の要求を聞くのに一生懸命で、心で感じる思 いとはかけ離れてしまい、地上での使命を自覚できないからだ。 一つはっきりさせておこう。物質界で独りだと感じられたとしても、 霊的世界においては、決して独りになることなどない。この繋がりを発 見し、その繊細な扉の向こう側に本当の生を発見するのは、一人ひとり にかかっている。だがその扉を開くことができる鍵は、愛情だけなのだ。 真心を込めて願えば、君たちの感受性を目覚めさせ、君たちの苦悩を癒 してくれる助けが得られるだろう。だが、それを受け取るためには愛を 阻む鎧を自分で脱がなくてはならない。一人で孤立していたいと願う者 には、その意思が尊重されるからだ。

*先ほど神に言及されたので告白するのですが、僕は神の存在をすごく疑問視しているのです。神に会ったことのある人などいるのですか。
神の作品を見たことがないのか? 宇宙、生命、君自身だ。神はこれ以 上君に近づけないほど近いところにいる。だが神は、自分を認めろとか 心を開けとかを強制しない。君自身が神を感じたい、気づきたいと思わ なくてはならない。 しかし、もし君が、君ぐらいの大きさの、目や顔や腕や脚を持った自 分に似た人に会うことを期待しているのだとしたら、絶対に神が分から ないであろう。神はそれよりずっとすごいものなのだ。 身体の細胞の一つが「どこに私がいるという身体があるのかい? 見え ないんだけれど」と言うようなものだ。「君はその中にいるんだよ。気 がつかないかい?」と答えても、細胞は言うだろう、「私が見えるのは 細胞だけだよ。細胞! そこらじゅう私みたいな細胞だらけだ」と。「そ れでは、自分自身の性質や機能や他の細胞と築いている関係を良く見て ごらん。全体を形成するのにどれほど素晴らしい連携をしているか、他 の細胞同士との関係も調べて、その全体が作るものを観察してごらん。 そうすれば、細胞よ、自分が一部となっている身体に気づいて、それを 認識することができるだろう」

*では、どこに神が存在するという確証を求めることができるのでしょ う。
細胞での例のように、先ず最初に自分の存在、次に自分の周りの存在 の中に、それは見出せる。 自分自身の存在を自覚していて、感じたり考えたりできる人はどこか らやって来たのか? 完璧に全ての歯車が噛み合い調和がとれた宇宙の起 源とは? それが、無ということなどあり得ない。なぜなら、無は、こんなにも 複雑かつ美しいものを創造することなどできないからだ。成り行きに任 せて鍵盤を叩いて美しいシンフォニーを作曲できると信じる人がいるだ ろうか? それと同様に、宇宙や生命や人間のように美しく複雑なものが、 因果の結果としてではなく、偶然の産物だということはあり得ない。

*でもこれら全てを創造したのが、なぜ神でなければならないのですか。 自然そのものには、創造する能力がないとでも言うのでしょうか。
それなら、自然の創造能力はどこから生まれるのだ? 宇宙を司る法則 はどこで出来た? 君たちは、自然や宇宙に創造する力があることや、そ の力を組織して秩序化する物理的・化学的・生物的な法則が存在することは認めているようだ。だから、科学者たちは、知らない現象を発見すると、無から生じたとは言わずに、それを生じさせた原因を探そうとす る。つまり、君たちは日々の生活の中で、原因なくして結果なしという 法則を認めている訳だ。 それなのに、宇宙の起源は何か、つまり最初の原因は何か、という問 いに答える時には、いつもは有効だと認めている原因-結果の法則に反 して、「無から生まれた!」という原因なしの帰結を公言することをい とわない。これは、矛盾極まりないことだ! だから、全てに最初の原因 がある筈で、それが神なのだ。

*何度もしつこく申し訳ないのですが、なぜ全てを創造したのが必ずしも神でなければならないのですか。僕たち人間には美しく複雑なものは 創れないとでも言うのですか。
たとえば、音楽やコンピューターなど… 君たちにも創造の能力があるというのは確かだが、その能力があるの だとしたら、何に起因するのだろう? 宇宙には、様々な進化段階にいる多くの存在がいて、その進歩の度合 いによって君たちよりも能力が高かったり低かったりする。しかし、彼 らに始まりがあったとするなら、原因と結果の法則において、それ以前 の何かの工程によって創造されたと認めるべきだろう。したがって、実 際には、被創造者の創造力というものは、すでに存在している法則に従 って、他の創造物に対して発揮されるに過ぎない、と認めるべきだ。 よって、我々は、創造されたのではなく悠久の時から存在し、今後も 永遠に存在する、全存在物の法則と規範を定めた最初の創造主を認めな ければならないこととなるのだが、それが神なのだ。

*では、神が存在するという可能性だけは認めましょう。神の存在を仮 定した場合、僕は、その掴みどころがなく、姿を見せない神とされるも のが誰で、どんな様子なのかということに興味があるのですが。
作品を見れば作者が分かるだろう。自分自身や自分を囲む世界を知れ ば、神が分かり始める。生き物は創造主の潜在能力を秘めているので、 人間の善良なる資質の全てをできる限り完璧に想像すれば、今の君の力 ではたいそう不完全なものだとはいえ、それが神のイメージには一番近 く、神の輪郭を描き始めたことになるのだ。「神とはどのようなもの か?」という問いに「その存在になれた時の君のようだよ」と答えるも のがあるが、それが的を得ている。

*善良なる資質とはどういうものですか。
愛、叡智、正義、真実、謙虚、寛大、誠実、繊細、理解、慈悲…。

*神の資質で僕たちが持てないものがありますか。
あるとも。創造主は、不変で全能で創られることがなく、いつも存在 する。 創造物は、終わりはないが初めはある。常に改善しようとしているの で変移するし、絶えず拡大させている進歩の能力には制限こそないが、 それは無限ではない。

*もし、神という存在がそんなにも完璧であるのなら、どうして、この 世界に悪が存在することを許すのですか。
神は、生き物が自由に体験し、間違いから学べるのを容認している。 この世の悪は、神から生じたものではなく、霊的法則を知らないために 他の被創造物を傷つける、進化の途上の人間が生んだものだ。

*それなら、それらの法則がどんなものなのか、教えて下さらなければ なりません。僕にはまだ納得のいく答えが得られていない疑問が山ほど あり、この世界の非常に理不尽な出来事が理解できないので、その法則 できちんとした説明が得られるのか疑問ですが。
喜んで。用意はいいかい。話すことが山ほどあるよ。

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