これまでにも外傷による筋肉や腱、関節などの痛みに対してエネルギー治療を応用してきた患者さんを報告してまいりました。
たとえば、別記事
確かに、上記症例の場合軽快したのですが切れ味はもう1つでした。ただし、時間経過で通常の経過よりもかなり回復が促進された感じはあります。
さて、今回経験した患者さんの場合は目の前で痛みがパッと消えたのです。
1例目の方は、別号でご紹介した 看護師さんです。
この方が、ある日
「仕事で重い子供さんをずっと抱っこしていたら右の肘を伸ばすと二の腕
(上腕三頭筋)が痛くて肘が伸ばせなくなりました。」
と言われました。 そこで、
『じゃあ、エネルギー治療を応用してみますか!』
ということになりました。こういう筋肉痛は私も初体験でしたのでしっかりと意識を集中いたしました。こういう場合でも全身は3本線で必ずスキャンします。
そして、気になる感性がある部位は、きちんとエネルギーを通してから痛い部位に戻ってしっかりとエネルギーを通します。
彼女の右肘から二の腕部分には、強い感性がビリビリとあります。
5分は十分通したと思います。感性が消えたところで
『はい、いかがでしょうか!』
と、彼女に尋ねましたら右肘を伸ばしてみて
「あっ!! 痛くないです!!」
と言いながら不思議そうに、そして嬉しそうに何度も右肘関節を曲げたり伸ばしたりされています。
『きちんと効いてよかったですね。』
私も、大変感動いたしました。
さて、次の症例の方は私が1年程までに最初にうちの外来でエネルギー治療を実施した記念すべき女性です。彼女は脳出血後遺症で、左の肩関節に痛みで制限がありました。
その痛みは、かつてエネルギー治療で治したので今回は別の痛みです。ある日、彼女の左の不全片麻痺に対してエネルギー治療をしている時に彼女はこう言いました。
「先生、昨日朝ね、犬の散歩に行ったんだけど犬に引っ張られて歩き回ったからか今日になって、右のふくらはぎが筋肉痛で痛いんですよ。」
おっ! チャンスやん!
って思いました。。。ごめんなさい。
『◯◯さん、じゃあ、その痛いところにもエネルギー治療しましょうかね!』
そして、全身にエネルギーをきちんと通してからその痛いふくらはぎにもエネルギーを通しました。
そして、
『じゃあ、◯◯さんちょっと立って歩いてみますか。』
彼女は、治療していた椅子から立ち上がって、数歩歩いた途端に
「あっ! 先生、治ったわ!! 不思議ですね~。えー、どうして。痛くないわ。」
と言いながら、彼女はその辺りを歩き回ります。
『よかったですね。』
やった! うまくいった。
本当、こういう痛みも千差万別、1つ1つ経験しないと自分に自信がつきませんからね。
どこかで聞いた言葉ですが、”医療は科学じゃないんですよ。医療はアートなんです。個人個人に適した診断と治療をきちんと実践しなければならない。”
私もそんな気がします。患者さん一人一人にあった治療がうまくいった時、患者さんという ”人” に対して失礼な言い方かもしれませんが
医師にとって、それは完成された1つの作品のような気持ちになるんです。
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