その出来事は、ある晩起こりました!
その日は、脳外科関連の学術的会合があった帰りに、たまに行くとある店に久しぶりに寄りま
した。
週末だったのですが、お客さんは1人だけです。
ポツンと座っています。
ママさんと他に3人の女性スタッフがいました。
店に入った瞬間、その女性スタッフのA子さんと目が合いました。
私は一瞬で『ああ、この子はひどい頭痛がしているんだ。』
と直感的に思いました。理由はわかりません。
私は席について、なかなか店に来れないことをちょっと詫びてからバーボンを水割りで注文し
て、いつものように静かに飲み始めたのです。
たわいもない話をしていた時、A子さんが
「先生、頭痛がひどくて、胃痙攣も1週間くらい続いているんだけど、前から言ってたエネルギー治療をしてくださいよ。」
と言いだしました。
『アルコールが入っている時には、前から言っているように感性がどんなふうになるかわからないし意識の集中ができるかどうか。そしてなにより”神”にお願いしても受け入れてもらえるかわからないよ。』
しかし、彼女の目は納得していないようです。
『じゃあ、少しカラオケでもして、アルコールが抜けてからにしようかな。』
と言って、選曲してからいつものように歌いました。
その店のカラオケは点数が出るのですが、私は決して下手くそではないと自負しているにもかかわらず、ほとんどの場合95点以上がでないのです。
ところがこの日は不思議なことに1曲目になんと”97点”が出てしまいました。
ためしにもう1曲歌いました。今度は”96点”がでました。どうも、今日は不思議なことが起こっているようでした。
さて、しびれを切らしたA子さん。。。
「先生!。。。」
『わかったよ、じゃあ、こっちの椅子に座って。』
嬉しそうに彼女はカウンターの中から出て私の横の席に座ります。
彼女は、神妙にな面持ちで座ってじっとしています。私は、いつものように頭から脚の脛位まで、両手でスキャンしていきます。頭には強い痛いくらいの感性がビンビンやってきますし両肩からも同じように強い感性を感じます。さらに胃のあたりからお腹全体にわたりビリビリとした嫌な感じがあります。心臓のあたりにも気のたまりがあるような。。。1つずつエネルギーを通して行きました。かなり念入りに通しました。
アルコールが入っていても感性は感じられることがわかりました。むしろ、掌は敏感になったのではないかとすら思えました。私は最初、アルコールを飲んでエネルギーを通すなんて”神”に対して申し訳ないというか罰当たりというか。。。そんな気持ちが働いていたのは否めません。しかし、目の前の困っている人がいてその人が私に助けを求めているのだから、なんとかしたいという気持ちだけがありました。
10分以上はエネルギーを集中していたと思います。
私の両手の感性が変化した時
『いいですよ!』っと言って終了しました。
カウンターの中に戻って行った彼女の表情に明らかな変化が見られました。
「先生、両肩軽くなりました。」
しばらく、私の前から離れて仕事をしていましたがやがて、
「頭の痛いのも治りました。」っと嬉しそうな表情です。
『よかったね。』っと私。。。。
次の瞬間、ママも残りの2人のスタッフも一斉に私の方を見ています。
「私も」
「私は?」
ヤバいことになりました。
しかし実際、本当にヤバいことが起こったのは
その後、しばらくしてからでした。。。
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翌日、LINEで確認するとA子ちゃんの1週間悩まされていた
胃痙攣はすっかり良くなったようでした。
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次に、B子さんが私の横に座りました。座りながら
「私は冷え性で両手も冷たいの。」
って言いますので、触ってみましたら確かに、かなり冷たかった。
全身をスキャンしました。彼女も両肩が重いようです。そして、左の脚にも感性を感じました
が、それは黙ってました。一通りエネルギーを通してから尋ねましたが彼女は著明な変化はなかっ
たようです。
ただ、「エネルギーもらっている時に全身が暖かになって汗かいたくらい。両手もあったかくなり
ました。」
触って見ますと確かにあったかく変化してます。
「それと、実は、左脚が痛いんです。この間、打ったんです。」
なるほど。。。
次は、ママさん。
全身をスキャンしました。確かに両肩はかなり凝って硬くなっているようです。
そして、下腹部に来た時に感性が妙な感じで。。。
『子宮は?。。。』
ママさん「ああ、手術して取ったのでありませんよ。」
なるほど。。。
他には特に問題になるようなところはありませんでした。普通にエネルギー治療をして終了しまし
た。
「あまり肩は、変化ないですね。」
『まあ、後から変化が起こってくるから。』
さて、残ったのはC子さん。
一番若いアルバイトの女性です。少しカウンターの中の奥に下がっていたのですが皆んなに、
やってもらいなさいよと言われて私の横に座りました。
ここで、ちょっと一息いれましょう。
では、心の準備はいいですか。。。
C子さんは、静かに腰掛けています。
私は、頭の上から脚までスキャンしていきます。視床下部にピリピリした強い感性、心臓にもピリピリした強い感性、左肩から上腕にかけてピリピリした強い感性、なんでこんなに強い感性が渦巻いているのだろう。。。
そして、顔の下の方、口のあたりにも感性があります。私は、C子さんに尋ねてみました。
『口の中、何か問題ありますか?』
「はい、歯科治療してます。。。」
そこで、もう少し感性の出処を探ってみました。右下顎の横のところに限局してました。
『ここですね!』と言って
私は、右下顎の1点を人差指で指して押さえました。
「はい、ジャストそこです!」
その瞬間、A子さん
「鳥肌立っちゃった!」
さらに、視床下部にエネルギーを通しましたがなぜかすっきりと消えない気がしました。心臓にもエネルギーを通しました。もやもやしたものが漂っている気がします。そして、なんとなく誰かと言い争っている気がしたので、私はC子ちゃんに
『彼氏と喧嘩してるんじゃないの。』
って、尋ねてみると
「どうして、わかったんですか。。。」
なるほど。。。
最後に、左の肩から上腕にかけて、どのくらいエネルギーを通していたのかよく覚えていないので
すが、その部位だけどうしても取れません。
いくらがんばっても、がんぱっても、神は ”よし!”っと終了させてくれないのです。
『この左肩から上腕にかけてどうしてもエネルギーが通らないんだけど。。。ここに何か問題ある
かな?』
「。。。。。。」
C子ちゃんは、黙って下を向いています。
『言いたくなければ、無理に言わなくてもいいよ。』
って、言うと彼女が、
「そこは、私が傷つけた跡がたくさんあります。ナイフで切った跡が。。。」
「手首は、切ると見えるから。。。そのことで、彼といつも喧嘩になります。」
ごめんね、嫌なこと話させてしまった。。。
他のスタップもかなり”鳥肌” 立ったようでした。
(念のために言っておきますがこのブログにこの話を記載するに当たってはC子ちゃんに許可をとりました。快諾していただきました。いくら匿名、店名伏せても、私の気持ちが許さなかったのです。そして、彼女と約束しました。彼氏と仲良くなれるようにエネルギー通してあげるから、と)
その後はまた、皆で普通の会話に戻ったのです。相変わらず、お客さんは、私ともう1人だけです。
『なんかさびいしから、あと6人くらい呼び寄せようか!』
と、私は宣言しました。A子ちゃんとB子ちゃん
「本当ー! そんなことできるんですか?」
『大丈夫、私がちゃんと客連れてくるから。』
そこで、私は両手を持ち上げて、神々に、お客さんがあと6人ほど店に来ることをお願いした
のでした。それから、30分もしないうちに店のドアがスーと開きました。
そして、2人のお客さんが入ってきたのです。
A子ちゃん
「あれ!! 珍しい人が来ましたね。10年以上も来てない人が。。。」
そして、その後も4人のお客さんがご来店しました。
「先生! ちゃんと来ましたね。」
『だから言っただろ。』
私は、この日の私の支払いは必要ないんじゃないかと思いながらなくなったグラスを眺めて
『バーボンのロックお願いね。』
この日は、もう少し続きがあるのですが、今日は、ここまでにします。
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