帯状疱疹に対する”結”エネルギー治療の効果

エネルギー治療

最近、帯状疱疹の症例が続きました。
しかも、お二人とも県外の患者さんでして、遠隔エネルギー治療しかできない状況にも関わらず、大変臨床経過が良好であったのでご報告しておきます。
当然ながら帯状疱疹ウイルスに対する薬物治療も併用はしておりますが、それにしても著明に改善したと思われました。
遠隔治療しなかった場合とした場合で、同じ患者さんでは比較することは当然できませんので、このような症例を積み重ねていけばエビデンスになるかと思います。

以下に、ご家族の言葉も入れながら書いてみます。

症例1

症例:91歳、男性

現病歴:○月○日(金曜日)。
「金曜日の朝、鼻の下にポツっと出て、皮膚科にかかったんですが、虫刺されとの診断で💦土日の間にこんなになりました😅」

遠隔治療前(月曜日:発症4日目)

この時点で、抗ウイルス剤と痛み止めを内服されておられます。
「痛み止も飲んでいますので、一番痛かった時に比べると、我慢できないほどではないと言っていましたが、まだ、残っているようです。」

 

直後の写真はありませんが、以下のようにご本人が言っているとご家族の弁です。
「先生、ありがとうございました。
母が父の顔が優しくなったように見えると言っていました。
痛みもとても軽くなったと言ってるようです🍀」

遠隔治療翌日(発症5日目:この日も治療実施)

「おはようございます。
昨晩はありがとうございました。🍀

今朝は腫れが少し退いて、ビックリしました。まだ、腫れてはいますが今夜でまた、少し回復すると思います。

ありがとうございました。🍀」

遠隔治療2日後(発症6日目)

「おはようございます🍀昨日もありがとうございました。

今日、顔を見ると腫れが治まっていると思いました。湿疹の跡は残っていますが、表情がいつもの顔に近づきました🍀

ありがとうございました。」

症例2

症例:14歳、女性

現病歴:2−3日前から左側胸部に発疹ができました。時々、痒みがあったとのことで、○月○日皮膚科を受診し、帯状疱疹の診断で、抗ウイルス剤(バラシクロビル嬢500mg 6T  分3)と鎮痛剤(アセトアミノフェン300mg 屯用)と軟膏(リンデロンVGクリーム)を処方されました。
痛みがない事やご家族の希望で鎮痛剤もステロイドも使用しませんでした。抗ウイルス剤のみの内服です。
遠隔治療は、発症4日目、6日目、9日目

遠隔治療当日で治療前(発症4日目)

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遠隔治療3日後(発症7日目)

「こんばんは。
娘の帯状疱疹の写真です。たま〜に痒くなるだけで痛みはないようです。」

遠隔治療6日後(発症10日目)

症状は全くありません。

遠隔治療後9日目(発症13日目)

本人は、もう帯状疱疹の存在も忘れているほどです。

遠隔治療後1ヶ月後

非常に綺麗な皮膚です。痛みも全くありません。

まとめ

帯状疱疹は、赤い斑点があらわれる数日前〜1週間前に、痛みや違和感、痒みなどが出ることがあります。しかし皮膚症状が先に出る場合もあります。
痛みの程度やどのくらいの期間痛みが続くかは個人差が大きいですが、痛みのピークは、発症から2週間位までのことが多いようです。

皮膚症状が治った後も、痛みが長く続くことがあります。その痛みは帯状疱疹後神経痛とよばれ、数ヶ月から数年(まれに数十年)後遺症として残ることがあります。
若い方は帯状疱疹後神経痛が残ることは少ないですが、ご高齢の方のほうが帯状疱疹後神経痛を発症する可能性は高くなります。

また、抗ウイルス剤については以下のような特徴があります。

  • 水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える薬。
  • 発疹(ほっしん)が出てから3日以内に飲みはじめるとよい。
  • 症状が治まっても、ウイルスがしっかり抑えられていないこともあるため、処方された薬は最後まで飲む。
  • 効果が出るまでに2~3日かかることがある。
  • 基本的には飲み薬(内服薬)であるが、場合によっては点滴薬が使われることもある。

今回の2症例とも発症から4日目で内服を開始してます。
症例1は、かなり腫れたにも関わらず、遠隔エネルギー治療によって翌日には急速に腫れが引きました。本症例は、まだ発症して日が経っておりませんので、注意深く経過を診る必要がありますが、今の所は極めて経過良好です。

症例1も2も発疹の範囲は全く広がらず、症例1では、全く痛みが出現しませんでした。

まだまだ、症例を重ねていく必要はありますが、遠隔エネルギー治療が奏功したと考えざるを得ない2症例を提示いたしました。

少しでも患者さんが楽になればそれでいいのだと思います。

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