催眠療法で完治した化学物質過敏症

てんかん

最近、化学物質過敏症や電磁波過敏症と言われる奇妙とも思われる病態が知られるようになってきました。そして、前者はシックハウス症候群と混同されることがあります。こちらは単一の疾病を示す用語ではなく、住宅に由来する様々な健康傷害の総称とされるため、両者は異なった概念であると考えられます。化学物質としての住宅内の揮発性有機化合物(VOC) は、シックハウスの原因としてはほんの一部です。

また、化学物質過敏症につきましては、身体表現障害の診断基準を満たし、心因性とする意見もあります。

私としては、本当の原因が化学物質にあるのではないであろうと感じております。

もちろん全ての症例がそうであるとは言えませんが、

今回はそのことを強く感じまた、それを証明した症例を経験いたしましたので、ご紹介いたします。

症例:18歳、女性(Mさん 看護学校学生)

主訴:シャンプーの匂い過敏+パニック障害

現病歴:小学校5年生の時に、イジメに会ったため、6年で、別のH小学校に変わりました。そして、H中学校2年までいましたが、担任の教師が問題で、テニス部に無理やり入らされたりして、とても嫌だったそうです。その男性教師が、頭髪にポマードをつけていたようです。

最初の発作は、16歳の時に、学校の授業中に全身に脱力を生じたのが始まり。主に、シャンプーの匂いで全身が震えたり、頭痛や気分が悪くなったりしました。

済生会A病院神経内科にもかかって、色々と精密検査もしましたが、器質的な異常なしとされ、心療内科を受診するように言われました。

B心療内科を受診して、「パニック障害」と診断されました。C病院にも救急車で運ばれたことがあります。

以後、症状は一向によくならず、2019年6月にも大きな発作(全身痙攣様の発作)を起こして、私が非常勤で勤務していた病院の救急日に救急車で搬送されてきました。そのとき私が丁寧に診察したのですが、その病院ではスピリチュアルな診察はできませんでした。

しかし、その時の私のことを思い出して、ネットで検索して、今回私のクリニック受診を希望されたとのことでした。すでに1年が経過しており、クリニックを初診されたのは、2020/6/23でした。

初診では、3時間ほど、問診を十分にしてから生体エネルギー治療を実施いたしました。

その後も、同年8/2に催眠療法を受けるまでに、4回生体エネルギー治療を実施しました。

7/4に外来に来られたときには、シャンプーなどの嫌な匂いを嗅いでも頭痛も脱力も過換気も起きなくなったと言われていたのですが、7/9午後、体育の授業中気分が悪くなり廊下に出て椅子に座ろうと思ったけれど倒れ動けなくなり、体育の授業を早退し、少し休憩して次の授業のため教室に移動したけれど、体育の後の制汗剤などの臭いに我慢が出来なくなり、廊下に出て動けなくなり発作が出たそうです。今までは頭痛がたまらなくて発作が出たけれど今回頭痛は無かったようです。

結局のところ発作が起こる原因をはっきりさせる目的で、催眠療法を実施することになりました。

=催眠療法 2020/8/2 =

目的は、人工的な匂いがすごく嫌で、気分が悪くなり、頭痛がして、脱力し、全身が震えてしまうのはなぜか、その理由がわかる過去に行くこととした。

Mさんは、最初、真っ暗で、両手が重たく動けず、苦しいと言いいます。

そこから場面を転じると、4歳の男の子に転生した。

廊下を歩いていき、ドアを開けると部屋があり、そこに「最後の晩餐」の絵が壁にかかっています。

間も無く、この男の子の母親が横に来たのに気がつきます。

そして、絵の中には中央にイエスキリストがいて、その向かって右に黒髪の女性がおり、その女性が母親に似ています。

中世のヨーロッパである感じ。

急にその部屋に、黒い服を着た二人組の男が入ってきて、母親の首を絞めて殺し、その絵を奪って行きました。

そして、自分(4歳の男の子)は、捕まって車に乗せられてお城に連れて行かれ倉庫に監禁されます。

場面を変えると、13歳に成長しており、その城の門番をさせられています。

他にも3人の男の子と一緒にいます。

また、場面を変えると、20歳に成長しています。

化学工場で薬品を混ぜて何かを作っています。

たくさんの人が1つの部屋で強制的に働かされています。

薬品を混ぜ合わせるのが、嫌でたまらない。

部屋は、薬品の臭い匂いが漂っています。

そこで仕事をしているうちに、病気になり次の場面では病院に入院していました。

その病院もその城主が支配しているところであり、汚くて汚れた部屋に何人かの人が一緒に入院しているのです。

その病院のベッドの上で寝ていると体全体が重たく苦しく感じました。

一番最初に、階段を降りて感じた場面は、まさにこの場面と思われます。

やがて、そのベッドの上で死を迎えました。

<中間世へと動いて行きます>

辛い人生だった。もう嫌だと感じる。

来世は、楽しい人生、母と二人でどこかに行きたい。ピックニックに行きたいと答えました。

次にこの前世の魂のそばに、今世のMさんに行っていただき、前世の魂に質問をしていただきました。

Q1:匂いはどうしたらいいか? 

A1:避けること。

Q2:避けられない時には? 

A2:(答えが返ってこない)

Q3:匂いで頭痛がしたり、脱力しないようにするには? 

A3:自然の中になるべく居るように。

<エネルギー交換を実施>

<安全地帯であるお花畑に戻る>

ひまわりが元気になり、雲が減った。

<天使に会う>

Mさん:匂いで気分が悪くならないようにして下さい。 

天使:わかりました。

<プレゼント>

天使からのプレゼントとして、光り輝く玉を頂いた。

それを使って、匂いで辛い場面をイメージしてもらうメンタルリハーサルをいくつかの場面で実施した。

全て、うまく行った。

<安全地帯に戻る>

最後にもう一度高原のお花畑に戻った。

ひまわりが元気に咲いており、明るい気分になる。

<解催眠とした>

=臨床経過=

2020/8/3  薬局に出かけましたがあまり匂い感じなくて、鼻で呼吸できました!

2020/8/18    友達の誕生日プレゼントを高島屋に買いに行きましたが、今まで不快だった売り場の匂いが気にならず感動でした!

2020/08/26   この日、気分が悪くなり意識が朦朧となる発作があったが、よく聞くと今回の発作は、水の飲みすぎによる低ナトリウム血症の可能性あり。
いわゆる匂いによるものではないと考えられた。

これ以後は、月に1回のペースで、クリニックを再診し、エネルギー治療は受けていたものの、化学物質過敏症の症状やパニック発作は、全く起こらなくなりました。

2021年5月 現在も、発作は全く無く、元気に看護学校に行かれています。

=Mさんのコメント=

中学生の頃から学校や公共の場で頭痛に悩まされていました。
部活動や学校で嫌なことがあると痛みは強くなりストレスが原因と思っていました。

高校生になり授業中急に体が動かなくなるようになり、過呼吸や痙攣が起こり担架で運ばれることが増え苦しくてたまりませんでした。
制汗剤の匂いが鼻につくので友達に匂いの強いものを控えてほしいと伝えても、理解してくれる人は少なく何度か救急車のお世話になり色々な病院で色々な病気を疑い診察や検査を受けましたが、原因がわからず最終的には精神的なものだろうと苦しさを理解してくれるお医者さんはいませんでした。

救急車で運ばれた先が白石先生の担当で学校の先生と母との話を熱心に聞いて下さり臭いが原因ではないかと指摘してくだいました。
それからは学校側も色々と対処して下さり大きな発作が起こることなく卒業しました。

看護学校に進学し発作の事もすっかり遠のいた頃、制汗剤が鼻につき頭痛が酷くなり全身痙攣が起こりました。
暫く休めば授業に戻れましたが、匂いに敏感になり発作を起こしては早退を繰り返し教室内の制汗剤や柔軟剤の臭いを感じないように口呼吸を続けることにより、喉が焼けるように熱くなり声が出なくなり、辛いながらも授業を受けておりました。

看護師を目指す人でさえ匂いに関して理解してくれる人は少ないものです。

匂いが原因ではと化学物質過敏症を診てもらえる病院を探しましたが、予約は2ヶ月後の診察でした。
治療法はなく対処法で切り抜けるしかなく発作で単位の習得が困難になり、学校を辞めるか自宅から通えるところを受験し直すか道を諦めるかどうか思案している時に「治りますよ」と仰った白石先生に頼ってみることにしました。

連絡したところ覚えていてくださり藁をも掴むおもいで「愛せる母・スピリチュアルクリニック」を訪ねました。

最初の受診・治療(生体エネルギー療法)で、頭痛がものすごく軽くなり通う度に楽になりました。

催眠療法を受けてからは発作は起こらず元気に学校へ通えています。
学校には私専用のベッドが用意されてたくらいですからどれだけ学校側にご迷惑をおかけしたことか。
先生方にも不思議がられました。

不思議な事のようですが本当に学校で授業が普通に受けれるようになったのです。
お陰で看護師の道を諦めることなく進級できました。

白石先生には感謝しかありません。ありがとうございました。

=考察=

今回の催眠療法の効果は、絶大であり、Mさんもお母様も感動されています。

1年以上に渡って、匂いに悩まされ、痙攣様の発作を繰り返しておられたことを考えると、今回、私のクリニックを受診されなければ、看護師の道は諦めることになっていたでしょう。

”不登校を催眠療法で克服できた17歳の高校2年生” もそうでしたが、今世の何かの出来事をきっかけに、過去世で起こっていた同じ様な辛い、恐ろしい、悲しい、恥ずかしいと言った、ネガティブな感情を伴ったイベントや事故の体験が思い出されます。

しかし、思い出されるのはそのイベントそのものではなく、感情や肉体の反射的反応だけです。具体的なストーリーや、出来事を思い出すことはありません。

従って、今世の本人にとっては、なぜそんな症状が起こっているのかがわからないのです。

化学物質過敏症の全てが、この様な過去世に原因があるかどうかはわかりません。

そうではないかもしれない。

しかし、少なくともその原因を追求しようともせず、闇雲に検査ばかりしたり、薬をたくさん処方するだけの現代医学よりも催眠療法の方がずっと科学的なのではないかと私は思います。

これからも、化学物質過敏症に限らず、原因がわからない病気・症状を持たれた方のために少しでもお役に立てる様に発信していけたらと思っております。

どうぞ、この患者さんの体験したことを皆さんでシェアし、拡散していただけると嬉しいです。

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