その日の外来は極めて混んでいました。しかも、私の外来でない午前中から新患さんが3人おられ、皆エネルギー治療が必要であろうと思われた人たちでかなり時間を食いそうでした。最近は、私でなければ西洋医学的にはどうしようもない主訴を持った方達がたくさん来られるようになりました。まるで、私がその人たちに糸をつけて手繰り寄せるかのように集まってこられるのです。毎日がエネルギー治療の連続になって来ました。新患さんがやってこられると決まってエネルギー治療の適応の方が1−2名含まれるのです。そして、以前のように”痛み”だけではない主訴の方が増えて来ました。”大いなる力”が私に少しずつ困難な症例を与えているように感じます。そうです、最近はパーキンソン病やがんの方達がポツポツとやってこられるようになって来ております。ここには、まだ書いてありませんが、厚生労働省指定の難病の方も増えて来ております。
さて、その日の午前中に奇妙な主訴の男性がこられました。
なんで脳神経外科に来なければならないのかなあと思いはしましたが、最近は不思議なことばかり起こりますので、何はともあれ、天が私に与えていただいたチャンスだと思うようになりました。
70歳代、男性。
主訴:寒気
現病歴:3ヶ月くらい前から、暖かい部屋にいても、”寒気”を感じるようになった。その時から今までそれは継続している。2ヶ月前に、脳のMRIも撮影したという。数年前から1回くらい右下腿が赤く腫れるようになった。その頃、他院にかかりつけで、サムスカ(利尿剤)を処方されてからは治っていた。今回”寒気”がするということで中止になったが寒気は変わらない。現在通院中の病院から一度脳外科で診察を受けるように言われて来院したらしい。
既往歴;40歳頃に僧帽弁狭窄症にて、人工弁置換術を受けた。 45歳の時若くして脳梗塞になり現在も左片麻痺を後遺している。 46歳の時から糖尿病あり。
そのほか家族歴や生活歴など詳しく尋ねましたが、本人が自覚するようなストレスは、無さそうでした。そして、紹介して来た病院での生化学データも異常はありませんでしたが、甲状腺機能低下症も考慮して、甲状腺ホルモンだけは検査しておこうと思い、採血をして、混雑している外来であることも考慮して、エネルギー治療はホルモン検査の結果をお知らせする後日にまだ、”寒気”が残っているようなら実施すれば良しとしてそこで診察を終了したのです。
その日は、午前中の飛び入り外来から昼休みもないままに午後の外来になだれ込みました。午後の外来も奇妙な主訴の患者さんが続きました。1−2時間の待ち時間は当然となります。こういう時には、私は患者さんのところに自分で行き、一人一人に、”すみませんが、あなたと同じようにお困りになって受診された新患さんが数名おられます。じっくりと診察する必要があるのでひとり1時間ずつかかるので、あと1−2時間待っていただけますか。申し訳ありません。”
その一人です。。。。あら!一緒についてきてる男性は、午前中にこられていた”寒気”の方です。どうしたのでしょうね。。。
40歳代、女性。
主訴:頭痛
現病歴:10日前の夜20時頃、自宅で味噌汁を飲んですぐに、下腹部痛があり、トイレに行くと下痢した。それと同時に、後頭部痛が徐々に起こり激しくなったが、そのまま眠った。翌日の朝は軽快したがまだ拍動性の頭痛が残っていた。以後、頭痛は軽快してはいたがずっと継続しており、あまりにも長く頭痛が続くため、どこの病院に行こうかと考えていた時に、本日の午前中に来院していたこの方の父親が、私の診察が丁寧で非常に良かったと感じていただいたらしく、私の診察を受けたらいいだろということで一緒にこられたとのこと。
実際には、この娘さんと両親、そして夫もついてこられていたのです。
おそらく2時間近くは、待ったことと思います。
既往歴:不妊治療ののち2人の子供さんがおられますが、ほかに気になる疾患や家族歴、家庭環境、仕事でのストレスなどあまり問題があるようには思えませんでした。
子宮筋腫に対して、リュープリンを注射しており、3月にその手術を予定しているとのこと。
リュープリンは、LH-RH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)誘導体です。
現症:神経学的所見も全身所見でも特に問題を認めません。頭痛の性質からしても、くも膜下出血をはじめとする器質的な問題は無さそうでした。本人は、リュープリンの副作用も考えていたようでした。
そこで、まずは検査よりも頭痛を取ることにしました。ここで、頭痛薬は決して使うべきではありません。まして私は、”愛の手療法”という強力なエネルギー治療を持っています。
いつものように、説明してから、4人を連れて頭痛治療室へと誘導しました。
そして、エネルギー治療の始まり、始まり。。。
治療を始める前に、お父さんにも声をかけました。
『娘さんが終わったら、ついでにお父さんもやりますよ。』
すると、お父さんは
「いえ、忙しいそうですから、私はまたでいいです。。。」
”彼は、娘がどんなことをされるのか見てからにしよう” そう考えているのが私にはすぐに分かったので何も言わすに、笑顔を返しました。
旦那さんは、聞くと高校の教諭らしい。。。腕組みをしてじっと私の行動を見つめています。
「先生、なんという宗教ですか?」
”おっ、来た来た”
『これは、宗教ではありません。”崇教真光”とは違いますよ。あの手かざし宗教ですよね。でも、あの宗教も真面目な人たちの集まりですし、悪いものとは思いませんよ。でも私は、医師ですし宗教では病気は決して治せませんね。一見怪しげに見えるかもしれませんが、人は見えないものに対しては、間違いなく”no”と言って否定するものです。見えない重力、見えない磁気、見えない電波、見えない放射線。いずれもそれが発見された時、無知な一般人にとってはそれは信じられるものではありません。歴史がそう言っていますね。現在のテレビやラジオ、CTやMRIを100年前の世界の人々の前に持っていくことができたなら、彼らはそれを信じられるでしょうか? 同じなのですよ。私の両手から、強力なエネルギーが発せられていることを信じろと言っても見ているだけでは無理なんです。でも、今からあなたの奥さんの頭痛が消えるのを目の前で見てしまったら信じざるをえなくなります。そして、頭痛が消えたのを体験した奥さんはもっと深く信じることができます。100年後になって、この両手から出ているエネルギーの存在が証明される日が来るのかもしれませんね。』
こんなことを言いながら私の意識は、両手に集中していました。昔と違って、私は喋りながらでも意識を集中する能力を身につけたのです。私の両手は、彼女の負のエネルギーをしっかりと捉えていました。そしてそれをつかみ出しては捨て、正のエネルギーを注入していたのです。
『はい、今どうですか?』
実はこの時私は、完全に負のエネルギーが取れてないことを承知していました。
「ええ!! 頭痛がほとんど消えました。」
『そうですね。でも、まだ少し残っているでしょ。 私は、あえて少し頭痛を残しました。
私の手がそのことを教えてくれるからです。では、これからもう一度エネルギーを通して今度は完全にあなたの頭痛を消しますね。』
そう言ってから、また私は両手で彼女の体を前後から挟みました。そして、完全には取れていない負のエネルギーを抜き取りながらエネルギーを注入していきました。そして、両手が綺麗なエネルギーしか感じなくなった時、私は宣言したのでした。
『はい、今度は完全に頭痛は消えましたね。』
「はい!! 頭痛は完全になくなりました!! すごいです。どうなっているのですか?」
その時、”寒気”のお父さんが叫びました。
「是非、私にもお願いします。」
私の勝利の瞬間でした。
『ええ、もちろんですよ。』
そして、その後お父様は、エネルギーをたくさん浴びて、体が温かくなったと言われたのでした。
お母さんと夫は、不思議そうな顔をして、よくなった二人は嬉しそうな顔をして帰って行かれました。再診予約をして帰ったのは言うまでもありません。
そして、本当はストレスフルな環境がどこかにあるのかもしれませんが、それは今後明らかになるかもしれませんし、潜在意識の中に隠れたままなのかもしれません。
本当の勇気と英知のある人は、初めから素直な目をしているものです。
では、また。。。
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