本日は、半年あまりずっと臨床経過を診てきましたが、見事に治ってきているのでどうしても皆様にも知っていただきたいと思い、また患者さんにも快くご許可をいただけましたので、ご報告いたします。
症例:50歳、女性(K)
主訴:顔面とデコルテに限局した皮疹
現病歴:2017年8月に、右頸部に発疹が出るようになり、皮膚科でステロイド軟膏(ボアラ軟膏、ロコイドなど)と抗アレルギー剤を処方されていた。しばらくは、広がることなく落ち着いていたが、2019年3月になって胸の方や顔の方にまで広がってきた。
この頃、アレギーの血液検査をしたが、どの抗原も陰性だった。
以下のような相談メイルを2019/12/22にいただいた。
” 初めてご連絡します。
〇〇市在住のKと申します。
今年の9月から顔と首に湿疹がでて、皮膚科に通っており、ステロイドを服用しておりましたが、服用を止めると湿疹が出てくる状況です。
皮膚科医師からは、これ以上はステロイドを使えないと言われています。
9年前に乳がんを患い、タモキシフェンを服用していますが、湿疹の原因も分からず、途方にくれている際に、先生の事を聞きました。
湿疹も診ていただけるのでしょうか。”
既往歴:2010年にStage3Aの乳がん。2016年にStage1大腸がん。
治療経過
*治療による皮疹の変化は最後にまとめて提示いたします。
<初診時の顔とデコルテ>
初診:2019/12/24 2時間以上の問診+エネルギー治療
遠隔エネルギー治療:2019/12/27 2019/12/29 2020/1/6
催眠療法:2020/1/12
遠隔エネルギー治療:2020/1/16 2020/1/27
この後は、しばらく写真を送っていただきながら経過を診た
遠隔エネルギー治療:2020/5/4 2020/6/3 2020/6/15
エネルギー治療につきましては、通常の方法で、特に変わったことはしておりません。
しかしながら、今回ブログでご紹介しようと思い、ご本人にもご承諾いただいた理由は、催眠療法による効果が著しいものがあったと感じたからです。
そこで、どのような催眠療法を実施したかを可及的詳細に記載してみたいと思います。
この事実を、信じるかどうかはあなた次第ですが、本患者さんにとっては、極めて素晴らしい効果であったことは疑いのないことですし、ご本人も大変驚くとともに良くなったことに対して感謝されておられます。そして、前世というものについて考えるきっかけになったのではないでしょうか。
催眠療法
セッションは、私と患者さんとの会話で進んでいきます。しかし、記述が複雑になりますので、大切な場面以外は要約して記述しています。
*患者さんの言葉は、「 」なしで記述し、私の言葉は『 』で記述してます。そして、( )で補足事項を記載しております。
<目的>
顔と首の皮疹ができた原因を知りたい。
<催眠誘導>
赤くて痒い、触ってザラザラしている皮膚を感じてもらい、隠したい、ほっといて欲しい、人と会いたくない、人がどう思っているのか気になる(気になる人と気にならない人がいるのに気がついた)といった感情を追って過去へと退行していただいた。
<前世に到着>
最初の場面
汚い足をした5-6歳の女の子が立っている。黄色人種で、モンゴルあたりの気がする。貧しい時代。
ボロボロの布をまとっただけの衣服で、冷たい鉄のようなものの上にいる。
家が焼かれて死んで、家族は誰もいなくなった。それは2-3日前のような気がする。
名前を尋ねたが、分からないと答えた。
*この子のイメージとしては、この写真の様だと後から教えていただいた。
(引用:https://www.pinterest.jp/pin/523543525408592645/)
時間を戻す
さらに時間を戻してなぜ焼かれて家族が居なくなってしまったのかを見に行くことに同意を得た。
すると、自分の家が見えた。そして、家の周りには、牛2-3頭、山羊2-3頭、犬1匹いる。
*この家のイメージとしては、この写真の様だと後から教えていただいた。
(引用:http://kennai.fc2web.com/daisougen.html)
自分は、家から締め出された気がする。
。。。怖い。
母が、家への入り口を開けてくれない。私は嫌われている。
弟が一人、兄が一人いる。
この後、しばらく患者さんは、恐怖感からか先に進もうとしなくなり、喋ってくれなくなった。
どうしても中には入れそうにないため、家から締め出された理由がわかるその場面に戻るように、私が誘導した。
『それでは、私が数を3つ数えると、その理由がわかる場面に戻っていきますよ。
1、2、3、はい!。。。。』
『さて、何がおこりましたか?』
。。。
『家の中には誰が、いますか?』
お母さんと、その側に私がいて、弟のそばで弟を見ている。
お兄ちゃんはいない。
『弟さんは、いくつくらい?』
小さい赤ちゃん。。。1歳以下の乳児。
『お母さんは、いくつくらい?』
30歳過ぎです。
『弟さんの面倒見て、何してますか?』
。。。。
『何か起こったの? 弟さんどうかした?』
。。。。
声を詰まらせながら。。
お母さんが、弟のことばかり可愛がるので。。。
。。。現実なのかどうかわからないけど。。。
。。。弟の顔に。。。お湯をかけちゃった。。。
『弟に熱湯をかけたんだね。弟に嫉妬したんだね。いいよ。。そしたらどうなった?
お母さんに隠れてわからないようにしたんだね。お母さんどうした?
お母さん怒ったね。』
『弟さんどうなった? 命は大丈夫だったの?』
はい。。。(涙声)
『顔に火傷したんだね。大騒ぎになったでしょ。。。お母さんなんて言ってる』
(頷くだけで、喋れない)
『なんてことをするのって、あなたを外に放り出したんだね。』
(頷く)
『今、どうなってる?』
。。。。
『この後、火事が起こったんですか?』
(混乱しているのか、しばらく喋れなくなった)
『お兄ちゃんとお父さんは、狩りにでも行っているのかな?
お兄ちゃんはいくつくらい?』
8歳くらい。。。
『一番最初に出てきた、冷たい鉄の上に立っていたのは、家からお母さんに放り出された後ですか?』
はい。。
『あの冷たい鉄の上は、誰かに鉄格子の中に閉じ込められたのか、自分で入ったのか分かりますか?』
(首を横に振る)
『次に、見てみたい場面はどんなところですか? 家が焼けてしまったようですが、それもあなたが放り出された後ですね。 では、家が焼かれる前の場面にいってみたいですか?』
はい。
『それでは、私が数を3つ数えると、家に誰が火を放ったのか、そして家とご家族がどうなったのかがわかる場面に戻っていきますよ。 1、2、3、はい!。。。。』
『さて、何が起こりましたか?』
閉じ込められていて、わからない。
『あっそうですか。あなたが閉じ込められたのが先なのですね。
では、あなたが鉄格子の中に閉じ込められている間に、家が焼けたのですね。
それでは、あなたの意識だけがあなたの体から出て、誰が家に火を放ったのかがわかる場面へ
と移っていきますよ。
1、2、3、はい!。。。』
『何が起こってますか?』
。。。(しばらく沈黙している)。。。
『何か見えますか?』
。。。なかなか答えが返ってこない。。。
知らない人が。。。家に火を放った。。。
『誰が火を放ったのですか?なんの目的で?』
知らない男の人が、馬に乗ってやってきて松明で家に火を放って、家畜を盗んで逃げていきました。
『この知らない人は、今世でも知らない人ですか?』
はい、知らない人です。
『家の中には誰がいたのですか? あなたは、お母さんが怒って外に放り出されていなかったのですね。』
はい。私のせいで、家族みんなが死んでしまった(涙声になる)。
私が、あんなこと(弟に熱湯をかけたこと)をしなければ、みんなは死ななかった。
『そうか、あなたは、弟さんに火傷をさせなければ、外に放り出されていないので、みんなといっしょにいたと思うからですね。自分だけが助かったことに罪悪感を感じているのですね。』
(頷く)
『あの、鉄格子の中には、自分で入って行ったのですか? 4歳の子が一人で入れるようなところですか?』
(頷く)
家には、もう帰れないから。。。
『そこは、洞窟のようなところですね。そして、もう帰れないから、そこで暮らそうと思ったんですか?』
はい。
『あと、この4歳の頃のあなたのことで見てみたいことがありますか?』
(首を横に振る)
<トイレ中断>
*ここで、一旦、これまでの話を要約して同意を得たところで、患者さんは、トイレに行きたいと言われたので、トイレに行っていただき、この後のセッションを実施した。
このように、催眠中にトイレに行っていただいたり、水を飲んだり、体が痛む時には体の位置を変えてもらったりすることは可能です。これは、リアルの体に起こる変化は健在意識に関係することなので、早急に問題を解決してから、また催眠(潜在意識)の世界に戻っていただく必要があります。
トイレ休憩の間に、患者さんは、こう言われました。
患者さん:「普通に喋っているので、現実のことなのかどうか分からなくなりました。」と。
私:『不思議ですよね。でも、うまく行ってますからね。』
<催眠に再誘導>
(さっきの続きに、帰っていけるように誘導した)。。。。。
『さて、今あなたは、どこにいますか?』
馬に乗って、かつて自分の家があった場所に来てます。
そこは、青々と草原が広がっています。
ちょっと寄ってみたのです。
『あなたは、今幾つですか?』
17歳です。
馬に乗って、放牧した羊を追うような仕事をしているのですが、その仕事場に行く前にちょっと寄ってみたのです。
孤独な感じがします。
『この歳に、何か大切なことが起こりましたか?』
いえ。
<時を進める>
『それでは、何年くらい先のご自分を見てみたいですか?』
20年くらい先。
『それでは、私が数を3つ数えると、37歳くらいになった場面にいきますよ。
1、2、3、はい!。。。。 何してますか?』
特に何もしていないけれど、孤独を感じます。
『なぜ、孤独を感じるのでしょうか?』
自分は、人と関わるとその人が不幸になるから、関わらない方がいいと感じるからです。
自分のせいで、家族みんなが死んでしまったので。
『あなたは、そう思っているのですね。』
はい。。。
『では、次にどのくらい先の人生を見てみたいですか?』
20年後
『それでは、私が数を3つ数えると、57歳になった場面にいきますよ。
1、2、3、はい!。。。。 何してますか?』
すでに居ません。
『すでに死んだのですね。』
『それでは、この転生で臨終の場面を見てみましょうね。
1、2、3、はい!。。。。』
『今何歳ですか?』
42歳。
『先ほどから5年経って、若くして亡くなろうとしているのですね。先ほど見た自分の家ですか?
誰かそばにいますか?』
男の人がいます。 36歳。 心配そうに私のことを見ています。
『時々、家に来てくれていて、心を許せる人だけれど、私はあまり近づきすぎると不幸にするのでよくないと感じてます。』
『それでは、この転生でのあなたがまさに死ぬ瞬間へと移っていきます。
1、2、3、はい!。。。。あなたは、まさに今亡くなりました。あなたはどんな表情をしていますか?』
穏やかな顔をしています。
『彼の顔はどうですか?』
泣いてます。
『それでは、あなたのこの過去世での人生を振り返ってみてどんな人生だったと感じますか?』
ずっと、何かに縛られていると感じていた。
自分で自分を縛っていた。
弟に熱湯を掛けなかったら、どんな人生だったのだろうと思います。
寂しい人生ではなく、それは自分のせいで仕方ないと感じます。
『では、来世ではどんな人生にしたいと思いますか?』
笑顔が絶えない、家族が一緒にいる人生。
周りにいっぱい人がいる人生。
自分の気持ちをもっと出せる人生。
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