ある日、私がエネルギー治療をしていた時のことです。
いつも腰痛で治療しているお年寄りの女性が
「先生、手の親指が曲げると痛くて、曲がったと思うと伸ばせなくなって、無理に伸ばそうと
するとカクンとなって伸びるのですが、これがまた痛いんです。」
と言って、左手の親指を私の見せてくれました。
『これはね、ばね指という病気です。腰痛の治療が終わってから、この指もなおしてあげますよ。』
「ほんとですか!。」
では、まずは腰痛からやりましょうか。
そう私は、言っていつものように彼女の腰痛に対して、エネルギー治療を開始しました。
10分程度で腰痛は取れましたので、今度は”ばね指”に対して、エネルギー治療をいたしまし
た。
簡単に”ばね指”について記載しておきます。私は、整形外科医師ではありませんでので、教科書的な知識にはなります。
原因:よく指を使ったりホルモンのバランスの崩れ(例えば、閉経)などによって指の屈筋腱の腱鞘炎がおこることによリ起こると言われております。
症状:主な症状は、以下の5つがあげられます。
- 指の曲げ伸ばしに引っかかりがある(スムーズに曲げ伸ばしできない)
- 曲げようとするとカクンとした衝撃がある
- 伸ばそうとするとばねが弾けたように勢いよく伸びる
- 指の付け根部分に腫れや痛みがある
- 指が一定の角度で曲がったまま伸びない
治療:
保存的治療 | 手術治療 |
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予後:保存療法も手術療法も、再発の可能性は少なからずあります。
まとめますと、結局のところ生活習慣の是正が行われない限り症状の改善は見られないし、たとえどんな治療しても再発はあるということになります。患者さんは、手術など望むはずはありませんので、まずは痛みが取れることが大切になりますね。
これまでにも、私は何度かばね指の治療をしておりますが、割と簡単に痛みが取れて、すぐにでも屈曲できるようになります。
この時にも、2回続けてセッションしただけで、直後から親指の痛みが取れて曲げることができるようになりました。
彼女は、腰も指もよくなって嬉しそうに帰って行かれたのは言うまでもありません。
次回来られた時にまたその様子をみて、追加のエネルギー治療を考えればいいでしょう。
では、よくなった親指のビデオをご覧ください。(残念ながら、痛みで屈曲できなかった治療直前のビデオを撮り忘れたのです。)
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