まず、先に申し上げておきます。
彼女は、私のブログにすでに3回登場していただいている女性(Sさん)です。
これまでに私の催眠療法を5回(症状別に数えて)受けてます。
ADHD、動物アレルギーを克服して、酪農大学に入学されてます。
(1回目)催眠療法で治癒した注意欠如・多動症(ADHD)
(2回目)動物アレルギーに対する催眠療法
(4回目)全身脱力と失声発作が前世療法で消えた症例
3回目のセッションについては、甲状腺機能亢進症の診断で催眠療法を実施して
検査データも改善しておりますが、フォロー中であったためブログに掲載はしておりませんでした。
今回、この検査データが完全に正常化いたしましたのでご報告に踏み切りました。
症例:18歳、女性(Sさん)
主訴:朝起きた時に唾液が口の中に溜まって飲み込めない
酪農関係の大学に合格して、入学時に必要な健康診断を受けるために、近医を受診した時のことです。そういえば11歳(小学5年生)ころから、朝起きた時に唾液が口の中に溜まって飲み込めないということをその病院の医師に告げました。
それが、2022/2/17 のこと。
じゃあ甲状腺のホルモン値も調べておきましょうかね、ということで検査したところTSH(ECLIA) 0.005μIU/ml 未満、fT3(ECLIA)6.31pg/ml 、 fT4(ECLIA)2.25 ng/dl 、 TRAb(ECLIA) 5.5IU/L であり、バセドウ病疑いと診断されたため、内分泌の専門病院に紹介され超音波検査なども追加され、自己免疫性甲状腺炎、すなわち「バセドウ病」と診断を受けました。
しかし、すでに遠方の大学に行きそこで生活することが決まっているために、この病院からさらに大学の近くの病院を紹介してもらい、必要なら薬による治療をするか経過をみることとなりました。
これまで私の催眠療法を受けてきている方なので、患者さんもお母様も、今回も是非、催眠療法を受けて治したいとの強い希望がありましたので、大学に行ってしまう直前の2022/3/15に催眠療法を実施することになりました。
催眠療法
バセドウ病に対しての1セッション実施したわけですが、甲状腺機能がおかしくなっていることと同時に、朝起きた時に唾液が口の中に溜まって飲み込めないという症状にも注目しての実施でした。
なぜならば、甲状腺機能亢進症状はまだなかったからです。
前世に飛んで、西洋人の6-7歳の女の子になりました。
名前を「フロージュ」と言いました。
年が離れた兄と両親と暮らしていました。
その時、兄は19歳で、母親と何かを真剣な顔をして話しています。
兄は何かを決心をして家を出て行こうとしていたところでしたが
彼女は、自分が何かを話しかけたことがきっかけで、兄は機嫌を損ねて家を出るのだと勘違いしました。
そして、そのことを一人誰にも言えないでがまんしていました。
やがて、彼女が15歳の時、両親は家に余り帰ってこなくなります。
兄のせいで金銭的に何か困ったことが起こったようでした。
兄は1度も家には帰ってきません。
彼女が23歳ころになって、自分も兄を探しに行くと母に説明して家を出ます。
そして、どこかの街で兄を見かけたのですが、その時の兄は、やつれて絶対に幸せにはなれないような姿だったのです。下を向いて歩いていたので、自分からは声をかけることができませんでした。
そして、兄を見かけた街を見下ろせる丘の近くに彼氏と一緒に住む様になりました。
よくその丘の上からその街を見下ろしていました。
彼女が40歳代になって、彼氏との生活に幸せを感じれば感じるほど、兄に対してなにか罪悪感を感じ、また寂しくなりました。
あの丘の上で、空を見上げては、晴天で晴れ晴れしていると思うとともに、自分とは真逆だなあと感じています。
彼女が60歳ころ白髪となった頃、彼氏が死亡しましたが、病死で寂しく感じたものの、安らかな顔で死んだので悲しくはありません。
彼女には、息子が1人いて、結婚して孫娘も1人いました。彼らも幸せそうでした。
彼女が60歳代後半になり、自分もその自宅のベッドの上で天井を見つめながら死んでいきました。
そばには、息子夫婦と孫娘がいます。
タイバック(今世のSさんとこの前世を比較)してもらった時に、兄が家を出て行った時に感じた何か胸のあたりに穴が空いて、心がヒューヒューした感じが、今世の昔、学校に行けなくなった時に感じた感情と同じだと気づいたことと、ちょうど朝起きた時に唾液が口の中にたまって飲み込めなくなった今世での年齢が、兄が家を出て行った時の過去世の彼女が6−7歳頃と同じ年齢だった様にも思うと言われました。
中間世へと向かい、到着したところで、兄の魂と出会いました。
そして、兄に
「自分たち、私や両親のことをどう思っていたのですか?」
と尋ねると兄は
「愛してる。」と答え、「家には帰りたかった。」
と言います。
「(私が兄を)街で見かけた時に声をかければよかった。」
と告げると、兄は、
「今は平和に暮らしているから大丈夫だよ。」
と言っています。
そうやって兄を見ているうちに、Sさんは、その兄の顔が、今世の自分の妹の「U」さんに見えてきて、泣き出しました。
そして、こんなふうに説明してくれました。
「妹の「U」とは、仲もいいし、話もきちんとするけれど、今、自分は家を出て遠くの酪農大学に一人で行くことになります。
それがまるでこの前世の兄が家を出て行ったのと同じ様な気がしました。」
と。
だから、今よりももっとたくさん妹の「U」と話をしてあげたいと感じると言われます。
前世で妹と兄だった関係は、今、自分が姉で、兄だった魂は今度は妹として転生しているのだと気がつかれたようでした。
この後、前世の魂とSさんが向かい合いましたが、特に話すことはないということだったので、エネルギー交換をして、魂と別れ、安全地帯の「高原のお花畑」に帰ってきました。
すると最初はなかった太陽が出ていて、すっきりした気持ちになったとのこと。
今日のセッションの振り返りとまとめをして、解催眠としました。
この催眠の翌日から、唾液が口の中に溜まるという症状は全く消失したのです。
ただし、甲状腺機能については今後、大学のある地でフォローすることになるため、紹介状を松山市内の甲状腺の専門医からと私からも以下の様な紹介状を送ることにしました。
そして、大学に行くまでの間、1週間に1回はエネルギー治療を続けました。
2022/4/1には大学のある地に引っ越されました。
<大学近くの甲状腺専門病院への私からの紹介状>
もう1通、松山S病院 内分泌科 H先生からの紹介状がございますが、私の立場からも紹介状を作成させていただきました。
私のクリニックは、いわゆる代替医療を実施する自由診療クリニックでございます。
本患者さんは、ADHD+restless legs syndromeの診断を他院で受け内服以外の治療を求めて、当クリニックを2021/2/7に、初診しております。
当院では、生体エネルギー治療を初診で実施するとともに、2021/2/16に最初の医療催眠療法を実施したところ、不思議なことながらADHDもrestless legs syndrome も直ちに消失しております。
その後、症状は全く見られなくなったため、今度は、動物の毛のアレルギーに対して、2021/3/10に2回目の催眠療法を実施いたしました。その後、動物の毛に対するアレルギーも消失してしまいました。
今回は、唾液が飲み込めないという症状に対して、たまたま他院で検査したところ、甲状腺機能亢進症の所見を認めました。しかしながらよく聞くと、この症状は小学生のころから継続しております。患者さんは、4月からの酪農関連の大学に入学が決まっており、また、現在は症状もないこともあり、本人、母親もメルカゾールなどの内服による治療などを希望されず、今回も当院にて催眠療法を希望されましたので、2022/3/15に3回目の催眠療法を実施いたしました。
この催眠療法の翌日から、唾液が飲み込めないと言う症状はきれいに消失しており、ご本人もとても納得されておられます。
以上の経緯、またS病院でのエコー検査や生化学検査結果も踏まえた上で、今は、ご本人、母親も経過観察のみを強くご希望です。
そこで、貴院での甲状腺機能(TSH、FT3、FT4など)を検査フォローしていただければ幸甚です。 症状しだいでは治療も考慮する必要があるとは思いますが、何卒、よろしくお願い申し上げます。
そして、この大学の近くの甲状腺専門病院でホルモン値をフォローすることになったのです。
あれから1年が経過し、薬物治療は一切何もせずに、ホルモン値はすべて正常となりましたので、今回このブログでやっとご紹介することができるようになりました。
大学生活の中では、甲状腺機能が正常化しつつあったのですが、その間に大きな問題が起こってました。
それが、このブログでもすでにご紹介した、「全身脱力と失声発作が前世療法で消えた症例」なのです。
催眠の順序としては、後だったのですが、ホルモンの値が正常になるまで待っていたため掲載の順は先になったのです。
そして、さらに次の問題が生じてくるのですが、それにつきましてはまた、しばらくお待ちください。
甲状腺ホルモンの推移
考察
今回もとても不思議ながら、肉体に起こる問題を医師として根本的に考え直すべきだと教えてくれている様に思います。
「唾液が口腔内に溜まって飲み込めない」という症状は、かなり以前から生じていたと思われました。
唾液が溜まっていると言いたいことがしゃべれません。喋るためには唾液が邪魔です。
Sさんは、朝は必ず口の中に溜まっている唾液を吐き出していたそうです。
まさに、過去世でお兄さんにきちんと言いたいことを言えなかったことを象徴しているようです。
甲状腺の問題は、スピリチュアルな面からも、自分の意志、言いたいことややりたいこと(我慢したり、言いすぎたり、やりすぎたり)との関連が問題になる場合が多いと言われますね。
私は、そのことは知ってましたが、医療催眠を実施するセラピストの立場からは、先入観をもって催眠を誘導することは決してしない様にしております。
それでもこのSさんの様に、魂は行くべきところにきちんと連れて行ってくれる、魂のレジリエンスというものは本当に偉大であると思います。
それでは、次回もあなたのお役に立てることを祈っております。
そして、ご相談やご質問は遠慮なく私と繋がっていただきたいと思います。
初めて受診される方へ
Sさんご本人のコメント
私は我慢することが偉いことだと思っていた節があったけど、今回の催眠でそれは良くないことだったと学ぶことが出来ました。
前世で体験した息苦しさを今世でも感じていることについて、このまま同じことを繰り返しては駄目だと思いました。また、妹が自分の兄だと分かり、話をしっかり聞こうと思った時に、大学が決まったこのタイミングに催眠を受けたことに意味があると感じました。
催眠治療とエネルギー治療した結果、甲状腺の病院に通うものの、一度も投薬せず、一年で検査の数値が正常になったため、病院の先生もとても驚かれていました。
また、朝起きた時に唾液が口に溜まる症状も、小さい頃からだったので半分諦めていました。
しかし、今ではすっかり改善し、息苦しくて目が覚めることが無くなったり、寝起きすぐに会話が出来るようになり、朝のストレスもかなり軽減されました。
病気のために通院する中で、甲状腺の病気を薬で治療している人がたくさんいることが分かり、私のこの経験が少しでも多くの人に役立てたら良いなと思います。
Sさんのお母様のコメント
「バセドウ病」の診断名を聞いた瞬間、天国から地獄への急転直下の気持ちでした。
長年苦しんできたADHDが治り、動物アレルギーの心配もなくなり、諦めかけていた大学進学の夢が叶い、「これからもう一度人生を楽しみたい!」と胸を膨らませていた矢先の出来事で、神様はなんて酷い試練を娘に与えるのだろう。
そして、医師からは、薬を飲み続けるか手術をするか放射線治療をするか選んでもらうと言われ、心は崩壊寸前でした。
しかし、白石先生に相談したところ「今までも治してきてるから、大丈夫!」と言ってくださり、安心して3回目の催眠治療をお願いしました。
催眠治療が終わり娘をクリニックに迎えに行ったのですが、最初に見た娘の笑顔を今でも忘れることはできません。
満面の笑顔で「治った!分かる!」と元気に娘は言いました。
白石先生も、「治ったね。」と笑顔で言ってくださり、私も必ず治ると確信しました。
翌日の朝には、長年原因不明で苦しんできた唾液の問題が解消されており、バセドウ病も必ず大丈夫だろうと安心して大学へ送り出し見守ることにしました。
ホルモン検査の数値は徐々に良い方へ向かい、1年経過して検査結果に、「正常」の文字が表示されているのを見た時には、本当に涙が止まりませんでした。
5回の催眠治療を経験していますが、本当に感動しました。
毎回ですが、必ず病気には原因があります。
薬を飲んだり手術して取り除いたりしてごまかす事はできても、病気になった原因が分からなければ解決はできないことを私も娘も知っています。
そして、その治療の手段として、いかに催眠治療が有効かということも、何度も証明され知っています。
病気の原因を追及せず、検査の数値や画像だけで、薬を処方したり、手術をする医療より、よっぽど催眠治療の方が効果的であると断言できます。
娘の経験が、病気で苦しんでいる人々の希望へと変わることを心から望んでいます。
諦める前に、白石先生にぜひ相談してもらいたいと思います。
コメント