多重人格(解離性同一性障害):4回の前世療法の後に顕著になった内在性解離あるいは解離性同一性障害に対して実施した催眠療法が著効した症例

人格解離

 

解離性障害につきましては、人格解離と憑依でも簡単に説明いたしました。

この時の症例は、完全に「憑依」のケースでしたが、今回は人格解離のケースになります。

実は本症例も、私のブログにすでに4回登場していただいている女性(Sさん)です。

ADHD、動物アレルギーを克服して、酪農大学に入学され、甲状腺の問題も改善したのですが

大学生活が始まってからも大変な発作が起こり始めたため4回目の催眠療法を受けられたことはすでにご存じだと思います。

そして、大学入学の時と大学1年目の成績が優秀だったので、特待生として表彰されてます。

(1回目)催眠療法で治癒した注意欠如・多動症(ADHD)

(2回目)動物アレルギーに対する催眠療法

(3回目)結エネルギー療法+催眠療法でホルモン値が正常化したバセドウ病(甲状腺機能亢進症);そして同時に改善した不思議な症状

(4回目)全身脱力と失声発作が前世療法で消えた症例


この様に次々と色々な症状が出現した症例は私は経験したことがございません。

 私はこのSさんからとても多くのことを学ばせていただきました。

そして今回も、Sさんやそのご家族もブログへの掲載を快く許可していただいております。

催眠までの経過

症例:19歳、女性(Sさん)

4回目の催眠療法が実施されたのは、2023/1月の中旬ころです。

Kさんとの問題も全くなくなり大学生活も楽しくできている様でしたので私は安心しておりました。

そして、2月に入ってから、お腹の調子が悪い様子で食事の量が少なく体重も減少しているとのことでしたが、

この1年間に渡り大変な思いをしていたのだからそれも仕方ないだろう、

きっと栄養の問題だけだろうからきちんと食べさえすれば大丈夫だろうと

私はその時にはそんなふうに思っておりました。

2023/2/6には、冬休みで愛媛に帰省されました。

2/8、2/15とクリニックに来院され、エネルギー治療を実施しましたが、特に変わった感じはしませんでした。

体調も良い様でしたので、次の診察は2週間後の3/8に予約してました。

ところが、3/7になってお母様から、こんな連絡がありました。

松山に帰って1ヶ月になりますが、この前の(Kさんとの)事があってからずっと死にたいという気持ちがあるようで、

最近、特に死にたいと思う頻度が増えてひどくなっているみたいです。

今日になって、もう限界に近いと私に話してきました。

本人は、大学に帰りたい気持ちがあるようですし、私も帰らせてやりたいのですが、このままでは不安で帰らせることができません。

それで、Sが明日(3/8)の診察で、白石先生に相談したいと言っています。

なぜそのような気持ちになるのかは分からないようですが、自分の存在価値が分からないと言うことがよくあります。

人と一緒にいると少し気は紛れるけど、根本的に解決したいと言っています。

どうかよろしくお願いします。

そして、3/8にクリニックで診察いたしました。

診察の時に以下の様な話をSさんから聞きました。

寝る前や家で1人でいる時、ぼーっとスマホを見たり、何もせずにゴロゴロしていると、どこからともなく、「なんで生きてるの。」という考えが浮かんでくる、あるいは声がする。

中学校に入学したころから、もう1人誰か(女性)がいて、いつも自分が困ったときには助言してくれていた。

それが、今年の1月ころから、「なんで生きてるの。」と言われると『死にたい』と思う様になることが多くなった。

しかし、自分は死にたいとは思っていない。

中学校に入学した頃から、脳内会議の様な感じで、いつも何人かが言い争ってうるさいと感じたことがよくあったとのこと。

どうも、内在性解離あるいは解離性同一性障害が、強く疑われたため、この時の外来で短い時間ではありましたが催眠を誘導してみました。

すると何人か出てきました。

そこで、次回の催眠は、フルセッション4時間とし、「なんで生きてるの?」と自分に問いかけなければならなかった時、あるいは、「死んだ方がまし」、あるいは「自分には生きている価値が無い」と決めた時、(それはおそらく幼少時期と思われるが)その時に年齢退行してみることとした。

その日の診察の後、お母様からまた連絡がありました。

Sから、内在性解離と聞きました。

実は昔、この病気を調べていまして、離婚が原因なのかなと考えていました。

それと、2週間ほど前にSと少し喧嘩になったのですが、その夜、布団に入ったSが突然声を出してすごく息苦しそうに発作を起こしました。

本人は半分寝ていたので覚えてないと言っていましたが、過呼吸をひどくしたような、このまま死んでしまうのではないかというような発作がありました。

ずっと気になっていたので、一応、伝えておこうと思いましてご連絡いたしました。

催眠療法は、3/14に予定しました。

しかし3/9 に、Sさんはインフルエンザに感染してしまいました。

クリニックには来院できないので、遠隔エネルギー治療を3/9、3/10、3/11、3/12、3/13と実施しました。

3/12にお母様より:

Sと話をしていて気になる事が沢山でてきました。

次回の催眠療法の時に先生に会った時には、伝える自信がないと言っているのでご連絡いたしました。

・人に大事な事を伝えようと思っていたのに、その時になると忘れてしまう。

・すごく楽しくてテンションが上がっていても、突然冷めてしまう。

・相手に伝えようとしているのに、どもってしまう。

それと、チェックシートでは過去の記憶がきちんとあると思っていましたが、Sと友人関係の話をしていて、記憶がない話が多い事がわかりました。

3/13にもお母様より:

白石先生、こんばんは。

今日も遠隔エネルギー治療をありがとうございました。

その後、一旦元気にはなったようなのですが…

15時頃、Sに電話した時に、メンタルが限界だと、かなり気分が落ちている様子でした。

17時に仕事が終わって帰宅した時には、全身力が入らずうっすら目を開けたまま涙を流していて声をかけても、ほぼ反応なし。

唯一、「明日催眠ができなければ全て終わる」とだけ聞きとれました。

しばらくして、突然目を見開き起き上がり、何事もなかったかのように淡々と話始めたので、電話の後からの時間について質問したのですが、

記憶がないそうです。

「明日催眠ができなければ…」と言っていたと伝えると、「明日催眠できなかったら死ぬ。大学にも帰れない。」と言っています。

死ぬの意味は、自分自身が明日が限界の意味らしいです。

明日、私はSを(クリニックに)連れて行けないので心配です。

どうか、Sをよろしくお願いします。

私のお母様への返事:

おそらく、内在性解離障害というよりは、記憶が飛んでいるので、やはり「解離性同一障害=多重人格」の可能性があると思います。

いずれにしても、人格の統合を目指したいと思います。

今回は、同じテーマで、数回実施する必要があるかもしれません。

お母様:

先生にお任せするしかありません。

かなり限界にきているようです。

明日、催眠ができなかったらと、ずっと不安を口に出しています。

どうか、よろしくお願いします。

5回目の催眠療法

そしてその日が来ました。

2023/3/14 5回目の催眠療法を実施いたしました。。。

<プレトーク:催眠の前の話し合いで催眠の目的もはっきり決める>

目的:「何で生きてるの?」という声が今年(2023年)1月頃からする。

Sさんは、それに対して何も言えない。

むしろ、自分の価値が無いように思う。

今思えば、中学1年生の時に学校に行けなくなった頃にそう思い始めたと思う。

昨日、気分が落ち込んだ時、昔のいろいろなイメージが湧いてきた。

その中で、母に言いたくないことの1つに金銭的なことがあった様に思うが

「よく思い出せません」とSさんは言う。

そして、自分には価値が無い。

自分の中の “いい子のSちゃん” に頼っている偽善者だと感じている。

小学6年生(12歳)の頃に、”いい子のSちゃん” と “悪い子のSちゃん” が

頭の中で喧嘩していて、”いい子のSちゃん” が大体勝つけれど

たまに“悪い子のSちゃん” の方が勝つことがあると言っていたよと

妹が教えてくれたが本人は、記憶がない。

以上の様なことを踏まえて

いろんな本来の自分とは解離した人格がいる様なので

その人たちを本来の自分と1つに統合することを

今回の催眠の目的としました。

さらに、もう1つ大切なことがあって

人格解離が起こっていると思われるが、

それは絶対に憑依ではないことも確認する必要があると

思いましたので、そこを最初に抑えてから

催眠を進めることといたしました。

[1] いい子のSちゃんと悪い子のSちゃん

ここから先は、患者さん=S  セラピスト(私)=Thr

まずは、催眠深度を次第に深めて安全な場所へ誘導

<憑依の有無の確認>

ーーーー詳細割愛ーーーー

Sさんの体には別の魂が憑依していないことを

はっきりと確認することができました。

<解離した人格の呼び出し>

Thr :

今日は、脳内会議をしている人たち

一人一人に出てきてもらって

それぞれの意見を言っていただこうと思います。

その後で、本当のSさんに出てきてもらって

どうするのがいいか考えてもらおうと思っています。

あなたのなかで、今日一番前に出てきて

まず意見を言いたい人は誰でしょうか?

どなたか手を上げていただけたら教えてくださいね。

。。。。(しばらく待つ)

出てきて頂けるなら何とお呼びしたら良いかも

教えてくださいね。

今日は、あなたに出てきてもらって

あなたの意見を聞こうと思ってます。

あなたは、ずっとSさんを守ってくれていたんですよね。

本当にありがとうございます。

あなたは、誰?

S:

(口が動き始める)

。。。。

“いい子のSです”

Thr:

“いい子のSちゃん”は、ずっとSさんを助けてくれたんですよね。

ずっとSさんのそばにいて、助けてくれて本当にありがとうございました。

“いい子のSちゃん” はどんな時にSさんを助けてくれていたんでしょうか?

S:

感情のコントロールができなくなった時。

Thr:

いつからそこに居るのですか?

Sさんが何歳の時にあなたは出てきてくれたのですか?

S:

9歳の時。

Thr:

それは何があった時ですか?

あなたはその時、困っているSさんを助けないといけないと

思ったからですよね。

S:

。。。。

Thr:

ゆっくりでいいですよ。

そこに9歳のSちゃんがいるでしょう。

何してますか?

S:

小学校4年生、今の家の廊下

台所に行く廊下。。。

お母さんが「3人の絵を描いて。」と私に言っています。

そして描いた絵を台所の床に額縁に入れて置いてます。

でも、複雑な気持ちです。

Thr:

どうして複雑な気持ちなのですか?

S:

この時、母は父と離婚して、新しい家に引っ越しました。

でも母も父も

「離婚しても前と何も変わらないからね。」

と言ったので、私はずっと18歳までは

信じていたのに、そうではなかった。

Thr:

3人とは、お母さんとSちゃんと妹さんなのですね。

Sさんは、4人描きたかった。

お父さんをそこに描きたかったのに。。。

寂しかった。。。

お母さんはそれを許してくれなかったんですね。

辛かったんだね。。。

そんな時に“いい子のSちゃん”が来てくれたんだね。

S:

ずっと“いい子のSちゃん”が隣にいてくれました。

私と一緒に大きくなったんです。

Thr:

“いい子のSちゃん”は何がいい子なんだろ?

S:

人に迷惑をかけないようにすること。

嫌われないようにすること。

Thr:

その役を一生懸命してくれてたのが

”いい子のSちゃん”なんだね。

その子はずっと大きくなったSさんと

一緒に体は大きくなってくれたけど

あの時の辛かった、寂しかった

そして

人に迷惑をかけないように

嫌われないように一生懸命今も

一人で頑張ってくれてる。

でもね

もうその役目は一人で離れたままで

頑張らなくても

いいんじゃないかな。

大人になったSさんは

あの時の9歳の気持ちを持った

”いい子のSちゃん”と1つになって

一緒に頑張ることができるでしょ。

今から、この ”いい子のSちゃん”を

ぎゅーっと抱きしめて

あなたの中に取り入れて

1つになることはできるかな。

じゃあ、やってみようね。

(ここでぬいぐるみを渡す)

目の前に “いい子のSちゃん” いるでしょ。

これ(ぬいぐるみ)がその子だからね。

ぎゅーっと抱きしめてあげて

1つになったら教えてね。

(しばらく待つ)

S:

1つになりました。

Thr: 

今1つになってどんな気持ち?

S: 

目の下あたり、白い形になって入った感じがします。

Thr: 

9歳の時に複雑な気持ちだったんだよね。

3人になって

お父さんが居なかったから。

お父さんとお母さんが

今までと変わらないよって言った

意味を18歳までは信じてたと

さっきおっしゃったでしょ。

何が違っていたんだろ?

S:

別れた最初頃は

お父さんに会いたい時は会えるし

小学校の頃は参観日とか

運動会もお父さんも

来てくれてたから

他の人の離婚とは違うんだと思ってた。

でも、だんだん自分が大きくなってくると

お父さんの話をお母さんにすると

お母さんは怖くなった。

会いたい時は会えると

お母さんは言ったくせに。。。

自分達(子供達)を

あまり不安がらせないようにするための

嘘だということはわかってはいたけれど

それでもずっと信じ続けてた。。。

でも

私が18歳になった時に我慢できなくなって

お母さんに

別れた理由や昔あったことなどについて

問いただして納得しました。

母は私に嘘をついたことを謝ってくれました。

そしてやっと解放されたと思いました。

自分の中で格闘していたことが

やっと終わったんだと思った。

Thr:

Sさんはずっと嘘だと思いたくなかったから

格闘していたということかな?

でもどう見ても両親がやっていることが違う。

S:

中学校になった頃には

お母さんが怖くて

お父さんを参観日にも呼べなかった。

お母さんからは

お父さんに、家のことを言わないようにとか

受験の時の結果なども言えなくなったし

父にはもう連絡をとらないようにとか

言われていたので

もう自分のことも全然言えなくなった。

Thr:

この”いい子のSちゃん”の役目は

あなたを慰めてくれること?

S;

慰めてくれたり

わからないこととかを

アドバイスしてくれたり。

Thr:

今日は”いい子のSちゃん”と一つになれたよね。

S:

はい。

Thr:

もうこの”いい子のSちゃん”は

Sさんと別々でなくても

あなたの中でちゃんと

ずっとあなたと1つになって

やっていけそうですか?

S:

はい。

Thr:

じゃあ、あの3人のいる絵はどうしたい?

S:

新しい家で3人で暮らすようになって

お母さんは楽しそうで

よく笑うようになった。

それを見ていると自分も嬉しくなった。

3人の絵を描いてとお母さんから頼まれた時は

寂しかったけれど

すごく嬉しかった。

Thr:

だから複雑な気持ちになったんだよね。

寂しかったけど嬉しかった。

S:

はい。

Thr:

そんな気持ちのこもったあの絵は

あのまま置いておく?

どうしたい?

S:

そのままにしておきます。

Thr:

大丈夫なんだね。

わかりました。

じゃあ、この”いい子のSちゃん”は 

1つになりました。

では、次に出てくれる子

もう一人の

”悪い子のSちゃん”は、そこにいるかな?

S:

はい。

Thr:

“悪い子のSちゃん”の役割はなんだったの?

ずっと、そこにいて手伝ってくれてありがとう。

そして、今日ここに来てくれてありがとう。

いつからそこにいるんでしょうか?

S:

11歳の時です。

不満を言ってくれる子です。

ちょっとした悪さみたいなこと。

なんかいたずらをしていた子。

Thr:

どんないたずらですか?

S:

小学校の校庭にあった遊具で遊んでいて

鬼ごっこをしている時

一人の女の子ばかりを捕まえたり

何かが起こるわけではないんだけど

自分の中でスッキリした気持ちになれた。

Thr:

なんでそんなことがしたくなったの?

S:

なんか寂しくて。。。

Thr:

そうね。

”いい子のSちゃん”も一生懸命いい子で頑張ってた

でも、疲れたんだね。

複雑な気持ちでいた。。。

離婚して2年くらいで、辛かったんだね。

そんな時この”悪い子のSちゃん”が来てくれて

その役目をしてくれていたんだね。

そんな役目をしてくれてありがとう。

この”悪い子のSちゃん”は、ちっちゃいまま

それとも一緒に大きくなったの?

S:

ちっちゃいまま。

Thr:

なんで一緒に大きくならなかったの?

S:

それ以上成長できなかった。

その時のままの気持ちをずっと持ってて

”いい子のSちゃん”が、押さえつけていたから。

Thr:

いつも”いい子のSちゃん”が、勝ってたんだね。

でも、もうこの悪い子の役目は

もうしなくてもいいんじゃないかな。

大人のSさんは、この”悪い子のSちゃん”も

面倒がみれるくらい大人になってますよね。

あなたの中に取り込んであげて1つになって

あげたらどうでしょうね。

もうずっとこれからは大人のSさんと

一緒にいられるよって言ってあげたらどうかな。

じゃあ、目の前にいる11歳のちっちゃい

”悪い子のSちゃん”をぎゅっと抱きしめて

1つになってあげてくれる。

(そう言って、ぬいぐるみを渡す)

そして、1つになれたら教えてくれるかな。

S:

(1つに)なりました。

Thr:

さあ、”悪い子のSちゃん”も1つに

なってくれました。

今どんな感じがする?

S:

あったかい感じがします。

Thr:

そうだね。

ずっとこの子の役割を一生懸命果たしてくれた。

そして大人になってもこの子はあの時のまま

まだずっと頑張っていたんです。

今は、大人のSさんの大きさまで成長して

1つになってくれました。

もうSさんはこの子を離さないでいてくださいね。

さあ、”いい子のSちゃん”と”悪い子のSちゃん”が

やっと今、大人のSさんと一緒に1つになれました。

他にもまだ何人かいるとしたら

どんな子がいるでしょうね。

。。。

今日は、皆んな出てきて何でも

言える日ですからね。

次に手を挙げた子はどんな子かな?

。。。。。。。

[2] 孤独な子たち

S:

孤独な子

Thr:

その子は幾つの時にやってきたの?

S:

中学生の時、13歳の時です。

Thr:

その子は、別の顔はしていないですか?

Sさん自身の小さい時だね。

S:

はい、その子は私の小さい時の子です。

毎日一人で、学校に行けなくなった時

一人で家にいた時の子です。

ADHDとかグレイゾーンとか言われていた。

Thr:

一人で何してたのかな?

S:

一人で、ぼーっとしてた。

Thr:

何か言ってますか?

S:

気力がない。

Thr:

他にはどんな役割をしてくれてたの?

S:

どうしようもなく寂しい時に

その寂しさを持って行ってくれた。

わーって、私の奥の方から

寂しさを取り出して外に出してくれるような。。。

するとその後、楽になっていました。

Thr:

でも今日はその役割はもう終わりにしていい日です。

これまで頑張ってくれてありがとう。

そして、今日出てきてくれてありがとう。

他にも同じような気持ちの役目をしていた子は居ますか?

S:

居ます。

Thr:

何人ぐらい居そうですか?

S:

二人。

Thr:

あと二人。

どんな人かな?

さっきの13歳の時よりも小さい子ですか?

それよりも前の子ですか?

S:

前の子です。

端の方に居ます。

怖がってます。

。。。。

(しばらく、沈黙)

Thr:

何か言おうとしてますか?

何か困った様子ですか?

聞いてあげてください。

S:

どうしたらいいかわからない。

Thr:

二人とも寂しさを持った子だね。

一番隅っこの子は怖がっているんだね。

そして、もう一人はどうしたらいいかわからない。

年齢は?

体が見えている子は5~6歳。

 

S:

もっと小さい。

4~5歳。

Thr:

もう一人の隅っこにいる子はもっと小さいんだね。

何歳くらいかわからない?

S:

わからない。

Thr:

もっと小さいとしたら赤ちゃんかな?

形ある?

S:

。。。

この子だけ、姿が見えにくいです。

Thr:

じゃあ、最初の4~5歳の子に

近づいてもいいでしょうか?

Sさんが近づいて見て。

S:

近づいたら一歩下がりました。

Thr:

怖がってるんだね。

じゃあ、Sさんが膝をついて

目線を合わせて近づいてもいいか

聞いてみて。

怖がらなくてもいいよって

私と話しても大丈夫って

聞いてみてくれる。

S:

ちょっと寄ってきてくれた。

Thr:

4~5歳のSさんですね。

S:

はい。

Thr:

何して欲しいか聞いて見てくれる。

S:

母さんが夜、仕事で家にいなくて

お父さんと二人きりでいる。

でも、(1歳くらいの)妹はお母さんが連れて行った。

妹だけ連れて行ってもらえるのが

うらやましい。。。

Thr:

それが寂しかったんだね。

S:

お母さんに私も連れて行って欲しいと

言うのが怖かった。

叱られると思ったから。。。

Thr:

孤独なSちゃんがいるんだね。

他に何か言ってる?

S:

我慢しないといけないと思ってます。

どうしたらいいかわからない。

Thr:

今日は、孤独なSちゃんがお母さんに

言いたくても言えなかった

我慢していたことを言っても良い日だよ。

どうだろうね。

その子に聞いて見て

それができそうでしょうか?

S:

はい。

Thr:

その子が4~5歳だったころの

お母さんに来てもらうからね。

好きなこと言ってごらん。

さあ、お母さん来るよ

1、2、3。。。

さあ、お母さん来てくれたよ。

いくつくらいのお母さん来てくれた?

S:

20歳後半くらい。

笑ってる。

髪が長い。

Thr:

言えなかったこと

勇気を出して言ってごらん!

お母さん聞いてるよ。

S:

私も連れてって!

。。。。。

家にいて欲しい

私と一緒にいて欲しい。。。

Thr:

お母さん、聞いてるよ。

いいよ、声出してごらん。

。。。。

S:

頷いてくれている。

。。。。

お母さんに遊んで欲しい。

Thr:

他には?

S:

お父さんは私に怖い話をするから。。。

私が寝ないと「お化けが出る」って

怖がらせるから。。。

。。。。

お母さんがどこに行っていたのか

聞いて見たい。

Thr:

聞いてごらん。

S:

お仕事だって言っている。

Thr:

一緒に行きたいって言ってごらん。

S:

でも。。。

それを言うとお母さんを困らせてしまう。。。

Thr:

そうやってSちゃんは我慢してきたんじゃないのかな。

今日は、聞いても大丈夫な日ですよ。

もうどしていいかわからないSちゃんではなくなるように。

今日のセッションの目的は

今の大人になったSさんが

とても困っています。

それは、自分が生きている価値が良くわからない。

自分の生きている意味がないのではないか

そんなふうに感じてしまってます。

そして、その原因の場所にやってきています。

あなたが生きる価値やあなた自身の価値が

見いだせなくなった原因は

そこにいる小さなSちゃんが知っているんだよね。

だからここに小さなSちゃんがきてくれました。

だったらそこにいる小さなSちゃんが

知りたいことを全部ちゃんと知らなければ

大人の中に住んでいるこの小さなSちゃんが

ずっと泣いたままだよね。

寂しいな、どうしたらいいのかわからないな

私はどうして生きているんだろうと

言い続けてる小さなSちゃんが

そこに居ますよね。

大人のSさん、この子助けたいよね。

じゃあ、小さなSちゃんがお母さんに

聞けないのなら

大人になったSさんなら聞けますか?

S:

はい。

Thr:

では、聞いて見てください。

S:

どうして、私を連れて行ってくれないの?

Thr:

なんて言ってる?

S:

ちっちゃい妹をお父さんに

任せるのは無理だから。

Thr:

それ聞いてどう思います。

S:

納得しました。

Thr:

じゃあ、お母さんが困る理由はないようですね。

聞けてよかったですか?

S:

はい。

Thr:

他に、大人のSさんから

聞いておきたいことはありそうですか?

S:

いえ、ありません。

Thr:

では、お母さんの方から

目の前にいる小さいSちゃんに

こんなに寂しい、寂しいと言っている

Sちゃんに言ってあげたいことがありそうですか?

S:

ごめんね。。。って。。。

Thr:

他にはお母さんに言いたいことは

して欲しいことはないですか?

お母さんの顔はどんな感じ。

S:

悲しそうです。

。。。。

お母さんに寝かしつけて欲しい。

Thr:

今日は、お母さんは仕事には行かないで

4-5歳のSちゃんを寝かせつけてくれてますよ。

どんな感じ?

S:

安心する。

Thr:

そうだね。

今日は、安心して寝ていいよ。

お母さんに何か話してもらいたい?

S:

子守唄を。。。

Thr:

なるほどね。

お母さんの歌う子守唄を

聞いたことがあるの?

S:

今でも時々。。。

苦しいって言った時に。。。

Thr:

じゃあ、今日も子守唄を歌ってもらおうかね。

そして、しばらく子守唄を歌ってもらって

小さなSちゃんが安心して眠ったら

教えてね。

。。。。

(しばらく黙って待つ)

S:

寝ました。

Thr:

小さなSちゃんはどんな顔してる?

S:

ホットした感じ。

Thr:

もう、小さなSちゃんは大丈夫そう。

じゃあ、その小さなSちゃんは

そっと寝ていてもらいましょうね。

では、もう一人

部屋の隅の方で出てきてくれなかった

もっと小さなSちゃんが居たよね。

その子まだそこにいるよね。

お話できそうかな?

何かしてあげたらこっちに来てくれそうかな?

S:

いや。。。

来れない。

Thr:

来れないっておっしゃってる?

何で来れないんでしょうね。

S:

動けない。。。

Thr:

なぜ、動けないんでしょうね。

そばまで行ってもいいか聞いて見て。

S:

。。。。

まだ、ちっちゃすぎて見えない。。。

Thr:

胎児なのかな?

手も足もないのかな?

まだ、お母さんのお腹の中にいるのかな。

じーっと感じて見てください。

ーーー詳細割愛ーーーー

今、周りの様子が何となく感じられますか?

じっと、ゆっくり感じてごらん。

どのくらいの大きさでしょうね。

S:

すごくちっちゃい。

。。。。

Thr:

まだ、手も足も生えてないかなぁ。

そこに居て、あなたは怖がっていました。

何を怖がっていたのかわかる?

あなたは、お母さんのお腹の中にやって来た。

どうして、このお母さんを選んだのでしょうね。

あなたが選んだんでしょ?

S:

はい。。。

Thr:

あちらの世界から

あなたは滑り台のようなものに乗って

スーッとやって来たんでしょうね。

そしてお腹のなかの肉体を選んで

あなたの魂は入って行った。

覚えているかなぁ?

なぜ、あのお母さんを選んだんですか?

あなたの魂の記憶を思い出して見てください。

S:

。。。。。。

(しばらくの沈黙)

他の誰よりも強い人で

本気で私を愛してると感じた。

Thr:

他には。

S:

最初に見つけた時

直感でこの人だと感じた。

Thr:

他には。

S:

この人なら大丈夫だと思った。

Thr:

じゃあなぜ、さっき

隅っこで怖がっていたんでしょうか?

S:

。。。。。

(しばらくの沈黙)

なんか、夫婦関係が嫌な感じがしていた。

Thr:

それは、お母さんのところに来る前から

知っていたのでしょうか?

S:

いや。。。聞くと言う感じではなく

お腹の中で嫌な感じが伝わって来た。

Thr:

お腹の中にいる時

お父さんの声や姿を  

あなたはまだ目がなくても耳がなくても口がなくても

あなたは魂で外の様子を感じることができます。

夫婦間の感じが嫌な感じがしたんでしょ。

それでもなぜ、生まれようとしたんですか?

S:

この人がお母さんじゃないと嫌だと思った。

Thr:

じゃあ、お父さんよりもお母さんを

選んだって感じですね。

他に何かありますか?

S:

不安が強くて。。。

すごく嫌な感じがした。

なんか、お父さんに対するお母さんの

感情が流れて来て嫌な感じがした。

Thr:

憎んでいたり、怒っていたりする

お母さんのお父さんに対するエネルギーがあなたに

流れて来たんだね。

お母さんのお腹の中にいる時から

あなたはそれをずっと感じていた。

だからずっと不安があなたの中にあったんだね。

それが、さっきの何か怖がっていたことの

要因だったのかな?

S:

はい。。。

Thr:

そのことが今日のこのセッションの目的である

今の大人のSさんが

何で生きているのという声を聞いたり

自分の価値がないように感じることと

深くつながっているような気がしますか?

S:

はい。。。

Thr:

この小さな時の

胎児の時からの不安がずっと

今まで続いているって感じかな?

S:

はい。。。

なんかしんどい時に

胸が苦しくなったり

頭がちょっと痛くなったりする。  

Thr:

この子の影響がすごくある感じが

しているんだね。

S:

はい。

Thr:

そう。

じゃあ、このお腹の中にいる時の

小さなSちゃん。

彼女がずっと不安を抱き続けて

お腹の中で暮らしていた。

夫婦関係も何かあなたは不安だと感じていた。

でも、このお母さんのところに

生まれて来なくちゃいけないという

思いも強かった。

だから、生まれてくることには迷いはなかったけれど

その不安がずっとあなたの中にあったっていうこどだね。

S:

はい。

Thr:

じゃあ、どうしたらいいと思う?

この不安やあなたの何か恐怖心や

この小さな胎児の時からの感情を

今の大人のSさんがまだ持っている。

これを手放すには何が起こったらいいんだろうね。

S:

。。。。

二人のところに生まれて来てよかったっていう

確証が欲しい。。。

Thr:

どうしたら確証が得られるでしょうか?

S:

。。。。わからない。。。

Thr:

わからないと言っているのは

その小さな胎児が言っている?

S:

はい。

Thr:

うん。

では、今の大人になったSさんが思う

このお父さんとお母さんでよかったなと

思う確証がえられるためには

何が起こればいいんでしょうか?

S:

う~~ん。。。。

ああ。。。ううう。。。。

ふぅ。。。

(少し苦しそうな呼吸になる)

Thr:

ゆっくりでいいよ。

1回大きく深呼吸してごらん。

鼻から大きく息を吸って

そして

口からふーっと吐いて。。。

そう

もう一度吸って

そして

吐いて。。。

穏やかな気持ちで、よ~く感じてごらん。

あなたはちゃんと知っているはずです。

なぜなら、あなたはこの二人のところに

やって来たからです。

そもそもあなたが選んだことに

間違いはないはずだよね。

これまで幾つかの前世も見て来ました。

それぞれの前世を見て

何らかのその前世の意味を知って来ました。

そして私のところ(クリニック)にあなたが初めてやって来た時

ADHDという診断名を付けられ薬を飲んでおられました。

しかし、あなたはご自分で前世を体験しているうちに

それはご自分の力でちゃんと治せることに気がつきました。

そして見事に克服して治っていかれた。

それはSさん、あなたがやったことですよね。

あなたはちゃんとその力を持っていることを知っているはずです。

前世はすでに何度か見ました。

そして、前世とのつながりも知っています。

あの前世で出て来たあなたのお母さんは

今世でもSさんのお母さんでした。

皆さんずっと繋がっていると思いますよ。

大人のSさんが今日のセッションの目的として選んだ

『あなたはなぜ生きているのか。

私の価値はあるのだろうか。』

そんなテーマでこのセッションをやっています。

そしてあなたが今世生きている意味が

よくわからなかった原因は

今見ているこの小さな時の

胎児の時の不安や先行きのわからない何か恐ろしさを

ずっと持ち続けていたことに原因があるようですね。

そして、この胎児のあなたが思っていたこと

お父さんとお母さんの二人の子で

ほんとうによかったんだと思える確証が

欲しいとおっしゃっています。

今あなたの大人のあなたが感じてみてください。

あなたがずっと体験して来た今世の過去も含めて

この胎児の時によくわからない

確証がわからないとおっしゃった

あの胎児の時から今世の体験を

19年間続けられて今ここにおられるSさん。

今あなたが感じたこのご両親の子供でよかったと

思える確証、これを得るには

何が起こればいいんでしょう。

あるいは何があなたの中でこの確証だと

感じることができるものなんでしょうね。

どうぞ何でもいいですよ、おっしゃってみてください。

S:

二人の楽しかった話とかを

お母さんから聞いてみたい。

。。。。

Thr:

お母さんがお父さんの話をするときは

皮肉を言ったり

嫌な言い方をするんですか?

S:

こんな時にお父さんはこんなふうにしたんよ

とか聞かされている時

自分がお父さんの話をすると

いつもお母さんが不機嫌になるので

お母さんの顔色をうかがってしまうし

怖いから顔を見ることができません。

Thr:

たまにはお母さんも

お父さんのことを話題にすることも

あるんですね。

じゃあ、その話をお母さんが

楽しそうしている顔を見れたら

よかったなという確証が得られますか?

S:

ちょっと安心する。。。

今も、たまに自分の顔が

お父さんの顔に似てると

思うことがある。。。。

私の顔がお父さんに似てると

お母さんを苦しめるんじゃないかなと

。。。。。

似ている顔で生まれたら

お母さんを苦しめるんじゃないかと

不安になってました。

。。。。。

Thr:

そうか!

お母さんのお腹の中にいる時から

ずっとそんなことばっかり

考えていたんだね。

それは、辛かったね!

S:

お母さんからは生まれたいけど

本当にこの二人の子でいいのかなって。。。

ずっと心配だった。

Thr:

お父さんに(あなたが)似たら

仲が悪いから

お母さんが機嫌が悪くなったら

どうしようと思ってたんだね。

S:

はい。

Thr:

そう。

じゃあ、今言ってくれたように

お母さんとお父さんが仲良く

笑顔でいるところだったら

あなたはよかったって思える?

S:

ちょっと安心する。

Thr:

じゃあ、あなたが生まれてから

お父さんとお母さんが楽しそうに

話している場面に行ってみますか。

そしたら、あなたはこの二人の子でよかったなと

思える瞬間を感じられますかね。

S:

はい。

Thr:

じゃあ、あなたの魂の目で

この二人が楽しそうにしている場面に

行ってみましょう。

私が数を3つ数えたら

あなたが幾つの時かはわかりませんけど

このあなたのお父さんとお母さんが

楽しそうに話をしたり

楽しそうにしている場面に行ってみましょうね。

1、2、3、はい!

。。。

何か気が付いたら教えてください。

S:

。。。。

(しばらく永い沈黙)

父さんが私を抱っこしている。

Thr:

あなたはいくつですか?

S:

赤ちゃん。

Thr:

1歳になってない?

何か言ってる?

お母さんもそばにいるの?

S:

はい。

近くに母さんがいます。

何も言ってはないけど

幸せそうな顔してる。

Thr:

何が起こってますか?

いいよ、ゆっくりで。

あなたはお父さんに抱っこっされているんですよね。 

S:

二人とも嬉しそう。

Thr:

胎児の時には不安でいっぱいだったあなたは

今、お父さんの腕に抱かれて

お母さんは笑顔であなたをみてみますね。

今そこにいる小さなあなたは、どんな気持ちですか?

S:

ホッとしました。

Thr:

そう。

他には何か感じてる?

S:

かわいいってお母さんが言ってくれました。

Thr:

よかったね。

じっとみててご覧、どんなふうになっていくのか。

S:

自分が泣いちゃった。

嬉しくって。。。

お父さんの腕に抱かれてて。

ホッとして。。。

で、お母さんに(私が)渡された。

Thr:

それは、嬉しかったから泣いたの?

お父さんは慣れてないから慌てたんだね。

S:

そのときは、ホッとして。。。

Thr:

お母さんはどうしてる?

S:

あやしてくれてます。

私は落ち着いて。。。

お父さんはちょっと不満げに見てるけど

(私は)誰からも嫌われてはいないと思えました。

。。。。

嬉しいです。

Thr:

そうね。

嬉しいね。

とてもあなたのことをじっと見て

幸せな気持ちを抱いてくれている。

あなたが来てくれてありがとうって思ってくれてるんだね。

伝わってくるね。

S:

はい。

Thr:

では、お父さんとお母さんの子供に生まれてきて

よかったなあって確証は得られそうでしょうか?

もう大丈夫そう?

S:

はい。

もう大丈夫です。

Thr:

さあ、これで

さっきの孤独な3人組は解決しそうかなあ?

S:

はい。

Thr:

他に孤独な子や

最初のいい子だったSさんのグループや

あの悪い子の役割を一手に背負ってくれていた子や

孤独を担ってくれていたあなたの中のSさん。

他にも何か役割を果たしてくれていた子ってまだいそうですか?

S:

フッ。。。(少し笑う)

一人、ちっこい、チョロチョロしている子。。。

6歳くらい。

。。。。。

[3] 元気なSちゃんと怒る男性

Thr:

その子はどんな役割をしてくれている子ですか?

S:

あの。。。元気な子っていう感じ。

Thr:

走り回っている子ですか?

あのADHDって言われた子だね!

S:

はい! 多分。

Thr:

どんな顔してる?

S:

(笑いながら)すっごい

アホっぽい顔してます。

Thr:

へー。

なんでその子はそんな役目を果たしてくれてるんだろうね。

S:

(笑顔で)

皆んなが、元気であって欲しいみたいな。。。

元気なのが私のいいとこみたいに言っているので。

だから、みんなの望み通りに元気な自分を演じてくれていました。

Thr:

最近はあまり出てこなかった子ですね。

それは、もうその役割はしなくて良くなったのかな?

S:

たまに、ひょこっとやってきてひょこっといなくなってました。

Thr:

そうか、時々は来てたんだね。

この子も、ずっと頑張ってくれてたんだよね。

あの一番最初の催眠のセッションの時に

過去世からのエネルギーを持っていた子かもしれませんね。

S:

はい、そんな感じします。

Thr:

でもあの時もう過去との決別したし

もうほとんど出てくることがなかったんだね。

とっても頑張ってくれてた子ですものね。

(その元気な子に向かって) 

今日は、また出てきてくれてありがとうござます。

私からもお礼を申し上げます。

すっと明るく振る舞ってくれてた元気なSちゃんです。

でももうこの子も役割を終わっていいんですよね。

もう随分がんぱってくれました。

そしてあの時以来姿を潜めていました。

時々顔をだしてずっと元気なSさんをアピールしてくれてたんですね。

でも、今日はもう完全に大人のSさんと一緒になってくれますかね。

大丈夫そうですかね。

S:

はい。

Thr:

また時々大人のSさんが思い出してあげればいいよね。

もう走り回ったそんなSちゃんは、あなたの中だけでいいし

外の誰かにアピールする必要はもうなさそうですね。

大人のSさんは、もう十分そんな役割はあなたの心の中でご自分を励まし

元気になることもできます。

じゃあ、この子とも完全に一体となってあげてください。

。。。

1つになってあなたの中に消えていったら教えてください。

。。。。

しばらく待つ。

S:

成れました。

Thr:

なれましたね。

ありがとうございます。

他にもまだあなたの中に大切な役割を果たしてくれていた人は

いそうでしょうか?

。。。。

遠慮なく出ていただいていいんですよ。

もしいるのでしたら。

今日は、みんなが全員でてきていただいて

19歳のSさんと一つになって

このSさんを支えて欲しいんです。

もう皆んながバラバラで役割を果たすのをやめて

1つになってSさんを助けて欲しいんです。

バラバラだと力が分散して弱くなってしまいます。

皆んなが一つに集まってSさんを助けてあげて欲しいんです。

もし、まだSさんから別れてバラバラになっている人がいたら

手をあげて出てきてくれませんか?

もういなければいいんですけど

遠慮して隠れている人がいたなら出てきてください。

S:

一人。。。

怒りっぽい人。

Thr:

幾つのSちゃんだろ?

S:

う~~ん。

自分なのかな。。。?

Thr:

違う子がいる。

あなたではない子がいるかもしれない。。。

S:

なんか。。。

ちょっと歳が上の。。。

24歳くらいの男の人です。

Thr:

あなたはどこからやってきました?

。。。

ゆっくりでいいですよ。

あなたは怒りっぽい男性として

Sさんの中で、助けてくださっていたんですよね。

怒りをだしたくなったときその役目を果たしてくれていたんですね。

今日ここに出てきていただいてありがとうございます。

そして、あなたはどこからやってきてくださったんでしょうか?

S:

私が作った。。。

Thr:

あなたが幾つの時ですか?

S:

10歳の頃。。。

Thr:

何をしていた時のSさんが作ったんでしょう。

何してる時?

S:

小学校で、イライラすることが多かった。

Thr:

どんな時にイライラしてましたか?

どんな場面でこの男の人がでてきたの?

ゆっくりでいいよ。

Sさんが何をして困っている時出て来てくれたの?

S:

学校の授業中に、担任の先生(女性)が

一人の男の子が宿題をしてなかったのを怒って

教室の前に出てこさせた。

先生が宿題をしてこなかった理由を問いただしたら

その子は、『めんどくさいかったから』と素直に答えました。

それに対して先生は、

「だったらお前だけしなかったらいい、もういい!」

と突き返したので

その子は、席に戻ったらその先生は

「なんだその態度は、本気でやらんつもりか!」

と、理不尽に怒り散らしたのを聞いて

私は、

『大人ってなんて勝手なんだろう!

こんな先生なんか死んでしまえ!』

と思った。

Thr:             

この担任の先生、死んでしまえって思ったんだね。

この担任の先生だけ死んでしまえって思ったの?

今、大人なんて、って言ったね。

S:

大人ってみんな理不尽に子供に怒るんだって思いました。

で、その子を助けてあげたかったけど

生徒皆んな、席に座って公開処刑されるのをみているしかできなくて

腹が立った。。。

  

Thr:

腹が立ったんだね。

その時にあの怒りっぽい男性が出てきたんだね。

S:

はい。

Thr:

この男の人には何か名前がありますか?

S:

いえ、ありません。

Thr:

これ以降、Sさんを助けてくれる時って

どんな場面でちょくちょく出てきてくれてたの?

S:

ストレスが溜まって自分一人だと腹が立つっていうのを

うまく言えない時に、代わりに出てきてくれて

不満なことを代わりに言ってくれて

ストレスを発散させてくれる。

Thr:

この人が出てきてくれるとちゃんと

言葉がちゃんとすぐに出るのかな?

S:

すぐには出ないけど、口が悪くなる。

Thr:

ああ! 口が悪くなるんだね。

その時は、でもその人が役割を分担してくれてるんだね。

Sさんは任したよって、この人に任せてたんだね。

だから口が悪くて何か言ってる時には、この人に任せてるから

Sさんは、私じゃないよってひっこんでたんだね。

S:

はい。。。

だから、イライラしている。。。だいたい家とかでそんなふうになると

お母さんと大げんかになってしまう。。。

それで、お母さんは話を聞いてくれなくなるので

逆にまたストレスが溜まる。。。

Thr:

ああ。。。

この人がでてくると言うことは言ってもらえるけど

わーっと言った後で

お母さんがもう話を聞いてくれなくなるから

またそれがストレスになってしまうってことですね。

S:

はい。。。

Thr:

じゃあ、どうしたらいいと思う?

S:

もうちょっと冷静な言い方ができたらいいのにと思う。

Thr:

そうだね。

そのためには、この怒りっぽい男性に

すべてを丸投げしないことだろうね。

S:

はい。

Thr:

この怒りっぽい男性は、10歳の時からもう10年近く

この役割をずっと果たしてくれてたんでしょ。

もう今日はこの男性には、その役割を終わりにしてもらうことはできそうですか?

もう大人になったSさんが、ちゃんと自分で今言っていただいたように

少し冷静になって話すことができるように成長してきましたよね。

いつまでもこの怒りっぽい男性に、丸投げをして任したよって言っていると

事がさらにおかしくなって、Sさんはさらにストレスを感じるようになっているんでしょ。

だったらこの男性に役割を丸投げするのはやめて、もう大人の大きくなったSさんが

ちゃんと判断できるんですから、この男性にはあなたの中に一つになって助けてくれるように

お願いしながら、しかし、あなたはコントロールをすることがもうできるようになっていますから

どこかで怒りをこの男性が、あなたのなかで何か叫んだり

怒りをあらわにするようなことをしてきた時には、Sさんがそれを抑えながら

正しい言葉遣いで、あなたの言葉で言うことができるようになるでしょう。

この男性もまた、あなたの中に一つになってずっとこれから離れないでいてもらえますか?

S:

はい。

Thr:

大丈夫そうですか?

S:

はい。

Thr:

では、この男性ももう一人歩きさせるのではなく、あなたの中に一つになって

すーっと消えてもらってください。

では、やってみてください。

この怒りっぽい24歳の男性は、あなたの中にもうすーっと一つに溶け込んでいって

もう二度と独り歩きをしないようにあなたがしっかりと受け止めて

一つになってください。

完全に一つになったら教えてください。

。。。。。

(しばらく待つ)

S:

なりました。

[4] 人格の統合と癒しのパート

ーーーーーセッションの最後の統合へーーーーー

Thr:

なりましたか。

ありがとうございます。

さあ。。。

まだ、他に誰か残っている人が居そうな気がしますか?

今日は、もうSさんの中には

本来のSさんだけになって欲しいです。

今日のこのセッションの目的は

あなたの中にいる何かが

『なんで生きてんの?』

とそんな問いかけをされた時

大きくなったSさん、今のあなたは何も言えなくて

むしろ自分の価値がないような気になってしまいました。

そんなことが起こっている原因を探すためにこの催眠に入っています。

いろんな人があなたの中でいろんな役割を果たしてくれました。

あなたを助けるために。

そして、Sさんはそれを受け入れた。

そして、いろんな人の助けを借りながらSさんは大きくなってきました。

今大きくなったSさんは、十分に自分一人だけで

みんなの役割を果たせるだけの能力を持っていることを知っています。

そして、今日はその皆んなの一人一人がSさんの中に戻ってきて

Sさんと力を合わせてこれからのSさんを助けてくれる約束をして

皆んながSさんの中に一つになって消えていきました。

まだ、もし残っている誰かがいたら手を上げてみてください。

もういないようであればそう言ってみてください。

S:

もう居ないです。

Thr:

そうですか。

もう誰もいない。

そこにいるのはSさんの魂、一つだけですね。

S:

はい。

Thr:

では。。。

今日のこのセッションのメインの部分が完了しましたけれど

今、一つになったSさん、そして一番小さかったあの胎児の時のSさんの

不安が一番長くずっと続いていたようです。

そして今Sさんの中に入るインナーチャイルドの小さなSさんも

既に一番最初このセッションが始まる前にいた


たくさんの小さなSさんもいなくなって、本来のSさんだけになってる

と思います。


今この安全地帯の真ん中に立っている大人のSさんは

しっかりと大地に足をつけて、今立っています。


この空間の中にあなたは完全に守られて

外側のバリアに囲まれて、今立っています。

そしてあなたの中は今もう穏やかで平和で

あなたの中にある本来のSさんがただ一人そこにいます。

そしてあなたの中でかつていた、今もいる一つだけいる本当のSさんが

そこにいる。

そしてそのSさんの中には、


小さなSさんがずっとあなたと一緒にいたはずです。

たくさんの本来ではないSさんではなく

たった一人の本来のSさんの中に小さな笑顔のSさんが

戻っていると思います。

今いる小さなSさんは、安心して笑顔になっているでしょうか?

S:

大丈夫です。

Thr:

今そこにいるSさんは

お父さんとお母さんと二人の間に生まれてきて良かったなと

確信を持てる小さなSさんがいるでしょうか?

S:

はい。

Thr:

今、お父さんとお母さんは理由があって別れてはいます。

しかしあなたの中にある二人の遺伝子、

二人の血といってもいいでしょう。


その血は、脈々と流れていますし

あなたはそれを喜んで受け取っています。

そしてあなたは、ちゃんと二人の間に生まれてくることを


選んできたことを知っています。

お腹の中にいる時にはとても不安で


怖い思いをしていたかもしれません。

しかし生まれてきたあなたを抱きしめているお父さんも


笑顔だったお母さんもあなたを大切に愛情深く


育ててきていることをあなたは知っています。

たくさんの困難があったかもしれない。

そのたびにあなたは、いい子のSちゃんや悪い子のSちゃん

孤独なSちゃん、あるいは怒りを抱いている人。

この怒りを抱いている人だけはあなたが別個に


作り出した男の人でしたね。

おそらく怒りを担当するには女性のSさんよりは


ちょっと力強い男性が必要だったんでしょうね。


元気に走り回っていたあのADHDの役割を果たしていた

Sちゃんもいました。

ーーー(詳細割愛)ーーー

今や一つになった、一つに統合されたSちゃんが

そこにしっかりと大地に立って存在しています。

元気になったしっかりとした自信を持ったSちゃんがあそこにいます。

あなたの中にはしっかりと自信を持った小さなSちゃんもいます。

この笑顔になったSちゃんを思い出すために今日約束してほしいことが一つあります。

あなたの中にいる笑顔になった元気なあなただけの一人のSちゃんです。

ーーーここから大人のSさんと本当のSちゃんの約束ーーー

小さな時のSちゃんの写真とそれを象徴するぬいぐるみを

用意してもらうという約束をしてもらいます。

(詳細は割愛してあります)

。。。。。

Thr:じゃあ、あなたは約束しましたよ。

私と小さなあなたの中のSちゃんと。

さあそれでは何かまだ今日のテーマの中でやり残してるかな

と思うことはなさそうですか?

S

はい。

Thr

大丈夫そう。

じゃあ最後にもう一つ

今からね、元気になった笑顔の小さなSちゃん

そこにいるSちゃんは何歳のSちゃんが

そこに来てくれてる?

S

5、6歳。

ーーーここからは、このSちゃんと大人のSさん、
そして妹さん、お父さんとお母さんの皆んなで
Sちゃんの行きたいところへ行って楽しんでもらうパートへと続きますーーーー

(詳細は割愛してあります)

Sちゃんは行きたいところへ皆んなと行き

そして、十分に楽しんで終わりました。

。。。。。。

Thr:

今、横で見てる大人のSさんは

どんな気持ちでそれを見ていますか?

S:

すごいほっこりした気持ちで見ています。

Thr:

じゃあ十分、小さなSちゃん楽しめたかな?

大丈夫そう?

S:

はい、大丈夫。

ーーーセッションの最後のまとめの部分ーーーー

(詳細は割愛してあります)

Thr:

じゃあね。

一回あの一番最初に立ったあの場所、安全地帯の真ん中です。

周りがヴァリアで囲まれて

あなたが許可しなければ誰も入ることができないそのスペースに

今ここにいる全員、小さなSちゃんと大人のSさん

そして妹のUさんとお父さんとお母さん

この五人全員が、あなたが許可したあの安全なスペースに

みんなを連れて帰ってきましょう。

私が3つ数を数えたら

あの あなたが守られているあの空間に

みんなと一緒に帰ってきます。

1、2、3!

。。。。。。。。

(少し待つ)

Thr:

そこに立ってるとどんなお気持ちになる?

S:

すごく安心する。

Thr:

じゃあ、そのすごく安心する感じを十分に味わってみてください。

そして今あなたはみんなと一緒にそこに立っています。

そしてお昼の太陽が上から燦々と降り注いで

明るい景色を作っています。

その真ん中に立っているあなたは

みんなと一緒に、この太陽の大いなるエネルギーをたくさん受け取ります。

あなたの頭の上からエネルギーが降り注いできます。

そしてみんなを包んでいます。

あなたはすごく安心した気持ちで

今そこにしっかりと足を大地につけて立っています。

それではこのエネルギをいっぱい感じながら

このセッションは、閉じても大丈夫ですか?

S:

はい。

ーーーーそして、解催眠としましたーーー

催眠後:お母さんとの面談

ここまでが、催眠療法です。

催眠から醒めた直後にSさんに感想を尋ねました。

S:

「なんかすごいスッキリしました。

頭の中の脳内会議がなくなり、シーンとした感じです。」

とおっしゃられました。

さらに私は、尋ねました。

Thr :

『お母さんにはどう? 自分で話をしてみる?

今日の(催眠の)内容は過去世とはちょっと違うよね。

で、もしかしたら話しづらいことがあるかもしれないですね。

私は、Sさんが許可しない限り、お母さんには何も話しません。

もし何か要点を話してもいいんだったら話はするし

全く話さないでって言ったら話さないです。

どちらでもいいです。』



S:

「全部話してもらっても大丈夫です。」

Thr:

『言い方は気を付けますね。』

S:

「母もすごく知りたがってたので。」

Thr:

『ああ、そうだね。

何でも言える方が私もいいと思うんですよ。

で、お母さんも反省するところはあると思うんだよね。

お母さんも反省するところはあると思います。

で、まっ、Sさんも

こんなことをしなかったらよかったな、

と思うところがあったと思うんだよね。

なんでこんなことをしてしまったのかなって。

でも、頑張ったんだと思うよ。

小さなSちゃんは一生懸命頑張ってました。

ま、それも含めてね

それも認めてあげたらいいし

まあ、みんなが、こうやって今世一緒に生きてるってことが

とても大事だと思うんだよね。

過去世もたくさん見たし、お母さんも登場しているわけですよ。

過去世からずっとね。

そして、Sちゃんはそれを選んできてるってことだよね。

今日よくわかったと思います。

お父さんは、お父さんの役割を果たしている。

離婚するということが、別に、えっと。。。なんていう

大した意味はないって言ったら怒られるかもしれないけど

まあ、よくよく感じてみれば、別に離れて暮らしてるだけだし

あなたは、お父さんとお母さんの娘であることは

間違いがないことだしね。

違うよと言ったって違わない訳だし

それをどう感じるかだけだよね、きっとね。

ーーーーーーーーーーーーー

この後、お母様に催眠療法の部屋に入っていただきました。

そしてまず、お母様が、Sさんに起こっていることで、

何が一番原因となっていると思うのかを話していただきました。

離婚したことですか? と言われましたので、そのことに関係はありますが

そのこと自体が悪いことではなかったと思います。

そのことに関連してSさんが体験したことが問題になりました、とお答えいたしました。

今回の催眠の中でSさんが体験したことを比較的詳細にわたってお話いたしました。

途中から、お母様はずっと涙を流されています。

Sさんは、お母さんと私を交互に見ている様子でした。

考察

いずれにしてもSさんに起こったことは、過去世からずっと今世まで続いており、お母さんを中間世から見ていた時に、このお母さんだと決めてきたこと、そして胎児の時に経験したこと、さらに出生してから幼少時期、小学生と大きくなって行く途中でもたくさんの試練を経験して来られました。

そして、ついに、必然を神から与えられたのか、自らが引き寄せてきたのか、私のクリニックにやってくることになりました。

17歳のSさんが、最初にクリニックに来られた時の表情は今でもはっきり覚えておりますし、エネルギー治療をしたあと、表情が変化し、催眠療法を受けることを希望し、催眠療法の直後からADHDの症状が消えたのには驚きました。

そして、その後に受けた催眠療法によって次々とその症状が消えていったのです。その度に、彼女の表情は明るく変化していかれました。
今回の催眠セッションが、終わってからの表情が、最も輝いていました。
ご本人もこう言われました。
「今まで生きて来た中で、一番可愛い私だと思います。」と。
個人情報のことがなければ、皆様にも彼女の顔写真をお見せしたいところです。
本当に、別人の様に変わられました。


今回以外の催眠療法は全てが、前世に帰っていかれました。
その1つ1つの症状や問題が解決して行き最後に残った、今回の問題が、もしかすると、彼女にとっての核となる中心部分を形成していたものかもしれないと私は思う様になりました。

人格解離はしばしば、何年も治療をした後で現れてくると精神科領域の医師が述べているのを聞いたことがございます。
核を覆っていた他の問題が、少しずつ剥がれて行くことによって、この問題が露呈して来たとも言えるのかもしれません。

これまでに、私のクリニックにおきまして、460回以上の医療としての催眠療法を実施して来て思うことは、魂の存在と心と肉体のつながり、これらの現象をしっかりと理解することなくしては、人間の病気にアプローチすることなどできないのだということをはっきりと私は感じました。

このSさんが、20歳となった今年、そしてさらにこれからの人生をどんな風に歩んでいかれるのか、私にはわかりませんが、私が今世を生きている限り何らかの関わりを持つことになるだろう、もし、何か役に立てるのであればずっと見守って行きたいと思っております。
そして、そうすることが私の魂の成長にも繋がることを私は知っております。

私の催眠の旅はまだまだ、続きます。。。

Sさんとお母様のコメント

<Sさんのコメント>

私には気づいた時には、もう一人のいい子の自分がいて、その子に肝心な判断を任せるというのが当たり前でしたし、それを疑問に思うこともなく、誰にでもあることだと思っていました。

しかし、友達にその子のことを話すと頭がおかしい人みたいな反応をされて、初めて私がおかしいと気づきました。
それでも、いい子の私が私にとっては重要な役割をしてくれていたので、そのままにしていました。
でも、ある日から、なんで生きているの?という言葉が頭から離れなくなって、苦しくなり、このままでは私が私でなくなるのではと怖くなり白石先生に相談することにしました。

催眠をすると、とっくに忘れていた記憶や感情が込み上がってきて、別の人格が生まれたきっかけや理由がハッキリわかりました。
そして、胎児や幼少期の何もわからないと思われる時期でも、周りの環境や声などはしっかり届いており、ないがしろにしてはいけないものだと感じました。
これらのことから、小さなお子さんが近くにいる人たちに、子供には理解できないからと思わず、言葉にはできなくてもちゃんと理解できていることを知ってもらいたいです。
そして、私のような症状を持つ人が一人でも減ることを願います。

<お母様のコメント>

娘は今まで5回の催眠を経験しましたが、5回目の催眠は、全く違うものとなりました。
そして私にも大きな影響を与えました。
4回の催眠は、全て過去世にとびましたが、5回目は私の存在している過去であり私が直接関わるものが多かったからです。

過去4回の娘の治療で、催眠療法の素晴らしい効果は実感していましたが、娘の体験している過去世については、はっきりと現実のものとして受け止めることは難しかったです。
しかし、今回の催眠で見てきた胎児・幼少期の過去は、娘には記憶がないようですが、年齢、当時の状況など全て私の記憶と合致しており、娘の体験している過去はすべて現実のものであると確信しました。

私は、子供の性格は生まれながらにしてのものだとずっと思っていました。
だから、臆病なのも寂しがりやなのも優しさも怒りも全て子供の持って産まれた性格なのだから仕方ないのだと。
しかし、催眠の話を聞いて、胎児期からの親の子育てや周囲の関わりかたが子供の性格にいかに大きな影響を及ぼすかということを思い知らされました。

ブログに書かれていることは全て私の家庭にあった事実です。

胎児や赤ちゃんには、何も分からないなんて事は全くありません。
胎児はお腹の中で外の様子をしっかり把握しているし、赤ちゃんは身体は小さくても私達と変わらない感覚や感情がしっかりとあり物事を考えています。
母親が妊娠時期に悩みや問題を抱えていると全て子供に伝わっています。

赤ちゃんは、言葉が話せないので表現ができないだけです。
そして小さな子供は、大人に従うしかできないのです。

私は、今回の娘の催眠療法を通じて、母親は1つの魂を預かっているのだと気づきました。
そして、子供は母親を選び強い意思をもって産まれてきてくれていることを知りました。

私は、無意識で我が子の魂を傷つけてしまっていました。
しかし、過去を振り返って悔んでも子育てをやり直す事はできません。

私は、保育園で子供と関わる仕事をしています。
今回の催眠で学んだことを生かして、子供達の成長に携わり伝えていくことが、今の私の役割りだと思っています。

娘は白石先生に出逢って、本当に変わりました。
特に今回の催眠では、産まれ変わった別人のようです。

悩んだり迷ったりしても自分で決断できるようになりました。
好きなものを好きって堂々と言えるようになりました。
口を開けて笑えなかったのに、歯を見せて笑えるようになりました。
そして自分の気持ちに素直に、自分らしく生きていこうとしています。

今月20歳を迎えた娘のこれからの人生は、きっと素晴らしいものになると思います。

白石先生、本当にありがとうございました。

 

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