動物アレルギーに対する催眠療法

ADHD

実は、本症例は、”催眠療法で治癒した注意欠如・多動症(ADHD)” でご紹介した方の続編(その1)になります。
ADHDに対する最初の催眠は、2021/2/16に実施されました。
そして、2022/7/17現在も彼女はかつてあったADHDの症状は全く見られておりませんし、何の薬もまったく内服しておりません。

彼女のADHDは、完全に治ったようでした。
しかし、彼女には動物に対するアレルギーもあったのです。
そして、彼女はなんと「酪農関係の大学」に進学を希望されていました。動物に対するアレルギーがあるにもかかわらず、動物が好きだったのです。もしかしたら、動物が好きだったからこそ何かのトラウマから動物に対するアレルギーが始まったのかもしれません。
いずれにしても、彼女は「酪農関係の大学」に進学することを強く希望されていましたし、 ADHDが治ってからは勉強も集中してできるようになっていましたし、人とのコミュニケーションにも全く問題ありませんでした。
彼女はこんなふうに私に尋ねました。
”あの酷かったADHDの症状(落ち着きなく走り回り、集中して勉強ができず、人とのコミュニケーションがうまくできない)が全て催眠療法で治ったのだから、動物アレルギーも催眠療法でなおりますか?”

そこで、今回は動物アレルギーを治すための催眠療法となったのです。

2021/3/30 : 催眠療法

催眠の目的:動物(ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ウマ、ブタなど)に対してアレルギーが起こる原因を知るために催眠を実施。

アレルギー症状:皮膚、歯茎が痒くなり、喉が気持ち悪い、蕁麻疹が出る。

どんなふうによくなりたい:アレルギー症状が出ると、気持ちが萎えるがそれでも動物に触りたい。動物が可愛くて仕方がなくて生き物が好きなので、アレルギー症状がなくなったら、特に気にせずに動物が触れて、メチャ楽しい。牧場で気持ちよく仕事ができると思う。

 

セラピストの私(D)   患者さんの彼女(S)として記載いたします。

===深い催眠に誘導===

(D) 今、どこに居ますか?

(S) 緑の草が生えています。柔らかい土の上に立っていて、スニーカーを履いています。

(D) あなたは誰でしょうか?

(S) 5-6歳の女の子です。小さな時の私自身です。じっと何かを見て、ちょっと笑っています。目の前に大きな川があり、川の向こう側に行きたい。水はないので歩いて行けそうです。ベンチがあります。

そして、私の父と母と3歳の妹もいます。皆んな楽しそうにバーベキューをしているようです。

(D) これから何が起こるのかよくみていてくださ。そして何か場面が変わったり気がついたら教えてくださいね。

(S) 鳩(ハト)が見えます。そして、父がおにぎりで誘ってそのハトを手で捕まえました。そして、すぐに逃しました。

(D) それで何か感じましたか?

(S) ハトは、あっけなく捕まってしまいました。
ハトがびっくりした後、「ハッ?」と言うような表情をしたのを見て、私は「怖い」と感じました。ハトは、「何にもわかっていない」んだと。

(D) わかりました。では、その怖いと感じた感情をもっと昔に感じたことはありますか? 何か思い出すことは?

==ここからは、過去世に飛んだことに気がつきます==

(S) 壁が白いコンクリートの倉庫のような建物が見えます。
黒っぽい皮の靴を履いた、青いジーンズのズボンを履いた30歳くらいの男性が私です。肌は白っぽくて、日本人ではありません。

ムスッとしていて、自分が働いている倉庫を見上げています。

左膝から大腿部にかけて違和感があり、鈍い痛みがあります。

(D) では、なぜ左脚に鈍い痛みが起こるようになったのかがわかる場面に行ってみましょう。

(S) はい。。。左大腿部から膝にかけてケガをしました。落ちたかこけたかして骨折したようです。焦っています。

(D) では、その時何が起こったのかがわかる場面に行ってみましょう。

(S) 森の中を普通に歩いていたけれど、何かに驚きました。熊が居た形跡があったので急いで早足で逃げています。そしたら、転倒して木で左脚を打ちました。うずくまって動けなくなりました。それでも、なんとか森は出られました。

==さらに時を進めます==

(D) あなたの人生にとって、大切な次の場面に移ってください。

(S) 40歳前です。
倉庫の中で作業しています。(最初に居た倉庫です)多くの男性が居ます。
鶏の足を切り落として、無表情で作業をしています(食肉工場です)。

(D) 次の大切な場面に移っていきましょう。

(S) 40歳です。
倉庫の何かの台に手をついてぼーっとしています。
この仕事を辞めようと考えています。虚しくなりました。辞めてどうするかは決めていません。
ひたすら同じ作業を繰り返して、何も考えずにしているのが嫌になりました。
鶏の生臭いのも嫌です。

(D) 次の大切な場面に移りましょう。

(S) 50歳前半です。
自宅に居ます。今は、外にいて、階段に腰掛けて考えています。
鶏工場のことを思い出して憂鬱な気分になっています。
穏やかな暮らしはしています。

(D) 次の大切な場面に移ってください。

(S) 60歳になりました。
白髪で、後悔の表情をしています。何も考えずに鶏工場で作業していたことを後悔しています。
私の子供の長男は家を出ました。

(D) 次の大切な場面に移ってください。

(S) 70歳前後で、臨終が近く感じます。穏やかな気持ちです。
亡くなりました。
息子がベッドの横に座ってます。

(D) この人生を振り返ってみて何か感じますか?

(S) もっと、考えるべきだったのかなぁ。
流れ作業をしていたこと。
生命に対して無頓着だったことを後悔しています。

(D) では、来世に生まれ変わるとしたらどんな人生にしたいですか?

(S) 生命を大切にする人生です。

(D) この見せていただいた前世の人生と今世のあなたの人生を比べてみて何か気がついきましたか?

(S) 真逆の人生だと思います。

==中間世へと移動する==

(S) 霧がかかったようです。

(D) では、前世の魂さんと今世のあなたが今向かい合っていますね。
あなたから聞いてみたいことがありますか?

(S) 今世で動物アレルギーが起こった原因はありますか?

(前世の魂からの答え) 今世に原因はなく、前世からの影響を受けている。

 

==エネルギー交換を行い、今世でいらないエネルギーを捨てとポジティブなエネルギーをもらう==

 

(D) 前回の催眠療法の時に守護霊さんからいただいたプレゼントは、まだ持ってますね。

(S) はい。(と言って、心臓のあたりに手を持っていく)

(D) そのプレゼントは、今回もまた使うことができます。エネルギー交換を行いましたので、もう動物に対するアレルギー反応は起こらなくなっているはずです。しかし、まだ不安になったり、アレルギー反応が起こりそうな時には、いつでもそのプレゼントを使うことができるのだということを覚えておいて下さいね。

 

==メンタルリハーサルを実施==

 

==解催眠==

 

その後の経過

2021年4月には、家に飼っているウサギを触っても痒くなくなり、発疹は少しでるくらいになり、乗馬に行って馬に触っても、もうくしゃみは出なくなりましたが、1か所ポツッと発疹が出たりはしていました。
その後、どんどん動物アレルギーの症状は消えていきました。

2021年11月についに、酪農関係の大学の試験を受けられました。

そして、見事、合格されました。しかも、授業料半期免除の成績優秀な特待生としてです!

2022年4月からは、その大学に入学して元気に大学生活を満喫されておられます。

この催眠の後、本人が気がつかれたことが、ありました。
1つは、この春は、花粉症が全く出ていないこと、そしてもう1つは、前回の催眠の後もまだ時々あった、左大腿部の痛みが全くなくなったということです。
花粉症もアレルギーの1種ですから、当然といえば当然かもしれません。
左大腿部につきましては、今回の前世で、左脚を骨折するという事故がありましたので、そのことと関係があったようです。

いずれにしましても、今回2回目の催眠療法が、動物アレルギーを治癒に至らせたのは間違いのない事実です。

 

実は、この催眠の後、大学合格してからもさらなる不思議なことが起こったのです。

それにつきましては、またの機会といたしますが、

3回目の催眠療法が、全く別のことに対して実施されたことだけお伝えしておきます。

 

ご本人からのコメント

1回目に引き続き、動物アレルギーに対しての催眠治療を行い、劇的に改善することができました。

大学入学後、牛に直接触れる機会が多くあり、初めはアレルギーが出ないか少しドキドキしたけど、今のところ症状が出たことは全くありません。
ADHDの症状もずっと出ていないため、座学では90分集中して講義を聞き、実習ではアレルギーの心配をする必要がなく、積極的に参加する事ができています。

白石先生と出会ってたった1年半でこんなに人生が変わるとは思いませんでした。
また、将来の夢も催眠で見た内容を踏まえ、ただ酪農に携わるだけでなく、命に感謝するということを人々に伝える酪農がしたいと考えるようになりました。
このように、症状の改善だけでなく、夢も具体的になり、とても充実した大学生活を送れています。将来がとても楽しみです。

 

お母様からのコメント

前回に引き続き、娘に奇跡が起きました!

前回、ADHDの治療を受けた娘は別人のように元気になり、諦めかけていた大学受験も無事に合格しました。

しかし、娘にはもう1つの試練がありました。
動物が大好きで酪農家になることを夢見ていた娘には、子供の頃から動物アレルギーがあったのです。
どうにか夢を叶えてやりたいと、薬を飲んでアレルギー症状をごまかしながら酪農の道に進む事を当初は考えていましたが、白石先生に相談してみたところ治療ができるという事で2回目の催眠療法をお願いしました。

催眠を終えてから、娘のアレルギー症状は、どんどん改善されていきました。
もちろん、今では牛に直接触れても何の問題もありません。

また将来の夢がとても具体的なものになりました。
催眠で見たものを未来に繋げる為に、酪農ファシリテーターになることを決意したようです。

また、長い間苦しんでいた原因不明の左大腿部の痛みからもすっかり解放されました。

2回の催眠療法を受けて、娘は生まれ変わったようにキラキラと輝いています。
たまに困難にぶつかる時もありますが、そんな時には、催眠の声が聞こえてきて励まされる事もあるようです。

娘が元気になり、家族に笑顔が増えました。
白石先生には、本当に感謝しています。
この経験を一人でも多くの悩んだり苦しんでいる人々に知ってもらい、クリニックを訪ねて頂ければいいなと心から願っています。

 

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